「結果以外、何もいらない」2日連続69も松山英樹はジレンマ

松山英樹は2日目もアンダーパーをマークしたが順位は後退した

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 2日目(22日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)

難関イーストレイクで2日続けて「69」をマークしても、PGAツアーのトップ30による争いでは後退してしまう。松山英樹は日中の悪天候を考慮した早朝スタートで、スコア構成も初日と同じ4バーディ、3ボギー。「きのうのゴルフもストレスはなかったんですけど、ただ、伸ばせない」と長い停滞に大きなため息をついた。

惜しいパットも

一時の後退を取り戻す場面は何度もあった。出だし1番で1m強のパーパットがカップに嫌われたボギー発進の後、4番でフェアウェイ左サイドからピンそば4mにつけてバーディ。前日夕方の大雨で少し軟らかくなった芝からチャンスメークを続けた。

フェアウェイからの2打目をピンサイドのグリーン右に外す痛いボギーを7番で喫しながら、すぐに8番で2mのバーディパットを逃さずバウンスバック。第1打をグリーン手前の深いバンカーに突っ込んだ9番(パー3)でパーを拾い、苦手の10番では1Wショットを確実にフェアウェイに置いて4つ目のバーディを奪った。

中盤の勢いを後半に繋げられなかった

2mのパーパットを残した13番、フェアウェイから残り40ydの3打目をウェッジでピンそば1mに寄せた14番と、ピンチの芽を着実に摘んだ。16番のボギーは「あそこ(左ラフ)にティショットをミスした時点で“5”に近い数字にはなるので仕方がない」と思える。ロースコアを出すための決め手に欠いた平日を悔やんだ。

通算2アンダーの24位。一つひとつのショット、パットは「悪くないと思います」と話しながら、2日間のフェアウェイキープ率は57.14% (16/28)で30人中25位、パーオン率は61.11% (22/36)で29位と低迷。シーズンを締めくくる最高峰のレベルでは“並”の出来では突き抜けられないのも事実だ。

最終18番はパーどまり

当地での自己ベストスコアは2022年3日目にマークした「63」。11打差をつけられた首位に近づくためには、それに限りなく近い数字が欲しい。「結果以外、何もいらないです」と焦燥感を漂わせた。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)