メルカリでゲットした“10年モノ”UT 河本結はロフト0.5度違いのエースパターで今季初V

河本結の今季初優勝ギアをチェック
◇国内女子◇北海道meijiカップ 最終日(10日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6642yd(パー72)◇曇り(観衆3387人)
河本結が4打差8位から逆転で今季初優勝となるツアー通算3勝目を飾った。平均ストローク1位(70.1964)を走るシーズンの中でも「そんなにいい状態じゃなかった」と話したように、チャンスメークの数自体は圧倒的ではなかった。2日目のノーボギー「68」でV戦線に加わり、最終日は後半15番でセカンドを放り込むイーグルを奪うなど再び「68」をマーク。通算9アンダーとして後続を1打差で振り切った。

エースパターが優勝に貢献
ラウンドごとの平均パット数「26.33」はフィールド3番目の数字。丁寧な準備が安定したパフォーマンスを支える。7月の「明治安田レディス」「大東建託・いい部屋ネットレディス」と過去2試合はいずれもグリーンスピードが最高9フィートと“遅め”だったが、今大会は3日間とも11.5フィート。雨が降ってかなりソフトで止まりやすくなっていた一方、下りのラインなど、しっかり速さを感じるセッティングだった。
「今週はグリーンが速かったので、ロフト4度から3.5度に戻したんです」。直近2戦もモデルは同じオデッセイ WHITE HOT OG ROSSIE Sだったが、ロフトに加えてアライメントマークのドットの位置が微妙に違うものを使っていた。少しロフトが立ったエースパターにスイッチし、昨年も2位に入ったコースでタイトルを引き寄せた。

2016年発売モデルのUTはやはり使い込まれている
安田祐香に雨中のプレーオフ4ホール目で敗れた4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では、2016年発売のキャロウェイ XR OS(4番)の溝がなくなっていることを明かし、別のモデルへの変更も示唆していた。
しかし、今大会でもやはり同じモデルの4UTをバッグイン。契約するキャロウェイのスタッフがフリマアプリの「メルカリ」で探し出すなどして代替ヘッドを2つ用意してくれたのだという。「男子プロでも同じモデルを長年使っている選手がいますし、そこは私もこだわりを持っていいんじゃないかなって。最近女子ツアーも飛距離が伸びて、使うシーンが増えているので、自分のフィーリングを大事にしていきたい」。メーカーのサポートに感謝しながら、信頼を寄せる相棒とともに優勝を積み重ねていくつもりだ。

1Wはシーズン開幕から同じ組み合わせ
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ ELYTE◆◆◆(9度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX VIOLET(重さ50g台、硬さS)
グリップ:パルマックス
フェアウェイウッド:キャロウェイ ELYTE(3HL 16.5度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX VIOLET (50g台、S)
ユーティリティ:キャロウェイ XR OS (3番19度、4番22度)
シャフト:藤倉コンポジット MCH(70g台、S)
アイアン:キャロウェイ APEX PRO<2021年>(5、6番)、APEX TCB(7番~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ 850GH(S)
ウェッジ:キャロウェイ OPUS(48、52、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo(S/48、52度)、NSプロ モーダス プロトタイプ(S/58度)
パター:オデッセイ WHITE HOT OG ROSSIE S
ボール:キャロウェイ クロムツアー プロトタイプ

3WはHLモデル

2本のユーティリティは替えられない

ミドルアイアンは2021年モデルのAPEX PRO

ショートアイアンはAPEX TCB

58度のウェッジだけモーダスのプロトタイプシャフト

ボールもプロトタイプ