石川遼「ボール3球失くしましたけど…」 首位から後退も5打差で週末へ

首位から24位に後退したが、石川遼は5打差につけて週末へ

◇国内男子◇ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2日目(22日)◇北海道ブルックスCC(北海道)◇7286yd(パー72)◇曇り(観衆779人)

石川遼は「ボールを3球失くしましたけど…」と苦笑いを浮かべた。

序盤2番はドライバーショットが左OBゾーンに消え、ダブルボギーになった。右ドッグレッグの14番は3Wのティショットで右手を離して、右レッドペナルティエリアの沼地に打ち込み、ボギーをたたいた。パー5の17番は風向きが初日と逆の軽いフォロー。ぜひとも伸ばしたい“チャンスホール”で全力素振りを2度した後、ドライバーショットを左の沼地に再び入れて、ボギーとなった。

伸ばしたいパー5の17番もボギー

今季自己ベストタイ「64」を出して「120点ぐらい」と評した初日から一夜明け、5バーディ、3ボギー1ダブルボギーでパープレーの「72」。首位スタートから24位に後退した。ただ、表情に悲壮感がない。「コースはスコアがいいと易しく感じて、スコアが悪いと難しく感じる。ゴルフっぽい話です」とバタバタした一日を振り返る。

こういうポーズが多かったが…

ボールを3球も失くしたのは、もちろん大きなミスのせい。ただ自分の中では「風がどうとか言う以前の問題だけど、(スイングの中の)ほんのちょっとの技術のズレ」。初日も「許容範囲に収まっていた」ものの同様のミスはあったという。具体的な言及は避けたが、「原因ははっきりしてます。きょうも途中に一度直せて、17番でまたミスが出てしまったんですけど」と修正ポイントはわかっている。

残り2日で5打差は十分“圏内”だ

今季トップ10なしで迎えた国内ツアー9戦目。何かと派手な“らしいゴルフ”を経て、24位で週末を迎えるが、優勝争いへの意欲は満々だ。「首位が13アンダーでカットラインが6アンダー。その差が7打しかないのは、それだけ層が厚いってこと」と混戦を予感しながら、首位とは「まだ5打差」と力説。「明日次第です」とムービングデーの巻き返しに闘志を燃やした。(北海道苫小牧市/加藤裕一)