2試合連続延長タイブレークの熱戦 県岐阜商は日大三に惜しくも敗れ決勝進出ならず 第107回全国高校野球選手権準決勝

準決勝で惜しくも敗れた県岐阜商の選手ら=8月21日、甲子園球場

  第107回全国高校野球選手権準決勝が21日に行われ、県立岐阜商業は日大三と対戦し延長タイブレークの末、2対4で惜しくも敗れ69年ぶりの決勝進出とはなりませんでした。

  69年ぶりの決勝進出を狙う県立岐阜商業は西東京の日大三と対戦。

  県岐阜商の先発は2回戦以来の先発となる2年生エースの柴田。

  試合は初回、県岐阜商は先発柴田が1アウト2塁3塁のピンチを招くと4番の田中にタイムリーヒットを許し先制されます。

  さらに2回オモテ、2アウト2塁からヒットを打たれますが、レフト宮川がホームへの好返球でランナーを刺し追加点を許しません。

  するとその裏、県岐阜商は先頭バッターの宮川がヒットで出塁するなど、ノーアウト1塁3塁をつくると4試合連続でヒットを放っている7番横山がライトへの犠牲フライで3塁ランナーの宮川が還り、すかさず同点に追いつきます。

  さらに5回裏、2アウト1塁2塁で準々決勝でサヨナラヒットを打っている4番の坂口がライトへのタイムリーヒットを放ち、勝ち越しに成功します。

  7回オモテ、2アウト1塁3塁でセカンドの駒瀬が二遊間の打球を好捕し得点を許しません。

  しかし8回オモテ、日大三に1アウト1塁2塁でタイムリーヒットを打たれ県岐商は終盤で追いつかれます。

  試合は9回では決着つかず、県岐阜商は2試合連続の延長タイブレークへ。

  10回オモテに2本のヒットで2点を入れられた県岐阜商はその裏、先頭バッターの駒瀬の内野ゴロをサードが送球ミスし1アウト2塁3塁。

  続く2番稲熊はサードゴロで2アウトとなります。

  そして、3番内山の強烈な打球もファースト正面のゴロとなり試合終了。

  県岐阜商は惜しくも2対4で敗れ、69年ぶりの決勝進出とはなりませんでした。

  岐阜県勢の戦後初の全国制覇は持ち越しとなりましたがベスト4まで勝ち上がった選手たちに観客からは惜しみない拍手が送られました。