「最後まで何が起こるか分からない」 竹田麗央は山下美夢有との3打差を追う

日本で競った山下美夢有を追いかける

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 3日目(2日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)

竹田麗央は3バーディ、5ボギー「74」と3日目にして初のオーバーパーをたたいた。この日はショットでチャンスを作れず、順位こそ2位から4位に後退したが、首位の山下美夢有とは3打差のまま。「このコースは最後まで何が起こるか分からない」と残り18ホールへ気持ちを切り替えた。

ショットが徐々に改善

スタートからフェアウェイをとらえられず、耐える展開が続いた。1番ではティショットをバンカーに入れ、2打目もラフにつかまり3オン2パットのボギー発進。3番もティショット、セカンドと続けてバンカーにつかまりながら、3打目で寄せてパーを拾った。4番はラフからのアプローチをミスして再びボギー。首位との差が開いても「すごくミスショットというわけではなくて、ちょっとのズレだったので」と焦らず、ショットのルーティンは崩さなかった。

最後まで何が起こるか分からない

徐々にショットの安定感を取り戻し、8番(パー3)、12番(パー3)とアイアンショットでチャンスを作ってバーディを奪った。13番(パー5)はフェアウェイから2打目で乗せて2パットのバーディ。14番、16番はパーオンを逃してボギーとしたが、17番ではバンカーから2m弱に寄せてしのぐなど粘りを見せた。

強風の中を2オーバーで耐えた

「なんとかアンダー(パー)か、イーブンで回りたかった」と悔しさは残ったが、逆転は諦めていない。首位に立つのは昨年日本で年間女王争いを演じた山下。「全部リズムが変わらない。ショートゲームが特に上手」と評するライバルを追いかける。「きょうのミスを分析して、あしたは自信を持ってできるように」。今季のメジャーでは6月「全米女子オープン」の2位、7月「エビアン選手権」の11位がともに、日本勢最上位だった。最後のメジャーでビックタイトルをつかみたい。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)