岩井千怜が日本勢最高4位、「これがメジャー」と我慢のゴルフも「すごく楽しかった」…全米女子プロ選手権

日本勢トップの4位に入った岩井千怜(テキサス州フリスコで)=平沢祐撮影

 【フリスコ(米テキサス州)=平沢祐】女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子プロ選手権は22日、テキサス州フリスコのフィールズランチイースト(パー72)で最終ラウンドが行われ、6位から出た岩井千怜が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算1オーバーで4位に入った。山下美夢有は2オーバーで6位、竹田麗央は7オーバーで23位。4アンダーのミンジー・リー(豪)が優勝し、メジャー通算3勝目をマークした。

23位だった竹田麗央(テキサス州フリスコで)=平沢祐撮影

 岩井千は力を出し切った。「満足感もないし、悔しいというのもあまりない……。今はもう、やっと終わったって感じですね」

 前半はボギースタートで、その後はバーディーとボギーが行ったり来たり。我慢のゴルフになると想定していたから、焦りはなかった。

6位だった山下美夢有(テキサス州フリスコで)=平沢祐撮影

 「耐えていれば、絶対にバーディーチャンスが来る」と言い聞かせて臨んだ後半、14番で約6メートルをねじ込むと、15番は2メートルを沈めて会心の連続バーディー。ノーボギーで二つスコアを伸ばし、日本勢トップでフィニッシュした。

 今大会はグリーンの起伏が激しく、連日の強風もプレーを難しくさせた。好スコアを望みにくいタフな環境を、岩井千は「これがメジャー」と受け止めていた。「その中でここまで戦えているっていうのを実感しながら回れていたので、すごく楽しかった」

 堂々の4位に「ベストを尽くした結果」と胸を張った。「自分を褒めて、次のメジャーにもっと強い気持ちで臨めるように切り替えていきたい」。充実した4日間を糧に、前進していく。(平沢祐)