「悪いライであるべき所」 笹生優花はパー3の不運が絡んだ「+4」にも潔く

初日4オーバーと出遅れた笹生優花

◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 初日(26日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観衆1440人)

前半を終えて1アンダー。5年ぶりに出場した笹生優花は上位の見える位置で折り返したが、終盤に入って大きなピンチが訪れた。15番(パー3)で、風にあおられたティショットを左に大きく曲げて「+4」。16番もボギーとするなど「76」をたたき、首位に10打差の4オーバー107位と出遅れた。

林に入った第1打の行方を見て眉をひそめた。「OBだと思っていた」と暫定球を打ったが、ボールはOBゾーンを示す白杭エリアから外れていた。ペナルティは辛くも免れたものの、第2打は後方の木が邪魔してクラブを構えることも難しい状況。なんとか脱出を試みた第2打は林から出ず、さらに木に近い位置まで戻って来た。アンプレヤブルの処置をして1罰打を科し、第4打で林を抜けたが手前のラフへ。5オン2パットで大きく後退した。

上位の見える位置で後半へ折り返したが…

「(ティショットが)あそこまで行ったら、良いライではできないですよね。悪いライであるべき所」と淡々と振り返る。「最終的なスコアが大事なので、そこまではまあ、どうでもいい」。厳しい口調でそこまでのプレーを切り捨てたが、直前の14番では約4mのパーパットを決めてガッツポーズ。強風に見舞われた中でも、ショートゲームの粘りでギャラリーから歓声も浴びた。

「全米女子オープン」覇者の活躍をファンは待っている

前回出場した2020年大会は、コロナ禍の影響で無観客開催。「だーれもいなかった」と5位に入っても寂しい4日間だった。「たまにしか出られない日本の試合で、すごく楽しみにしていた」と迎えた2度目の大会。「バーディを獲るしかない」という2日目こそ、バーディラッシュで会場を盛り上げたい。(千葉県袖ケ浦市/谷口愛純)