たくましさと強さの証明 竹田麗央はツアートップの今季72ラウンド目

竹田麗央は今季20試合目の出場。初日は3アンダー
◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 初日(14日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6497yd(パー72)
竹田麗央は今季、4月の「Tモバイル マッチプレー」を除いてすべての試合に出場し、今大会が20戦目となった。ここまで19試合以上に出たのは他に今週欠場の古江彩佳だけ。ルーキーは新天地で無類のタフさを見せている。
出場試合数は体や心がたくましいだけで積み重なるものではない。フィールド人数が限られる開幕戦「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」や序盤戦のアジアシリーズにも参戦できる優先的な資格を持っていればこそでもある。予選落ちは2回に抑え、計72ラウンドという数字もツアーでトップ(2位は古江の66ラウンド)を走る。

お馴染みの高いトップ
年間ポイントレース(レース・トゥ・CMEグローブ)はジーノ・ティティクル(タイ)、ミンジー・リー(オーストラリア)に続く3位。来季以降の出場権確保が安泰でも竹田は休まない。「1年目ですし、本当にいろんな試合に出るのも楽しいですし」と意気揚々と乗り込んだポートランドでも、まずまずのスタートを切った。
午前にティオフした初日は出だし7ホールでパーが並び、「ガマンというか、チャンスが来た時に取るという感じで」黙々とプレー。17番、18番で立て続けに4mのバーディパットを沈め「良いストロークができた」と納得して後半に向かった。アウトは短い2つのパー5で確実にバーディを奪うなど「69」。3アンダーの32位から、まずは決勝ラウンド進出を見据える。

ことしもスコアの伸ばし合いの展開になりそう
総距離6497ydのコースは両サイドの木々にセパレートされたコンパクトなつくり。「木(の枝葉)が出ていたり、(第1打を)スプーンで打つところも多い」とまずはティショットの精度がカギ。「結構グリーンが止まりやすい。チャンスにはつきやすいと思うので、その辺をプラスに考えるとイイかなと思います」。2日目、3日目は現在のところ雨予報。高いショット力が今週も武器になる。(オレゴン州ポートランド/桂川洋一)