流れを止めるダボ、ボギー 松山英樹の3日目は21ホールの長丁場に

松山英樹は暫定31位でプレーを翌日に持ち越した

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 2日目(8日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)

もどかしい日々の傾向は、前年優勝大会でもまだ払しょくされていない。追い風を受けた1Wショットが328ydドライブを記録した前半3番(パー5)から2連続バーディ。上り調子で迎えた6番で、松山英樹は痛いミスを続けた。

3Wでのティショットを左の林に曲げると、2打目も左サイドの深いラフへ。残り64ydからのウェッジショットがボールの下をくぐり、グリーン左手前のバンカーにも届かなかった。バンカーの向こうに立つピンまでは、手前のエッジから鋭く下るライン。4打目でカップのそばに止めきれず、2パットのダブルボギーを叩いた。

惜しいパットも

ゲームの良い流れを寸断するような、予期せぬエラー。「そういうのが出てしまうのが今の状況。スイングの問題なのか、気持ちの問題なのか、よくわからないミスが多い」。トップ10入りが優勝した1月の開幕戦「ザ・セントリー」だけにとどまっている今季を象徴するようなシーンだった。続く7番では1Wショットを右に曲げ、花道からのアプローチを2mオーバーさせてボギーにした。

15番まで終えてスコアを1つ伸ばした。明朝に残り3ホールをプレーする

すぐに8番(パー3)で第1打をピン左2mにつけて反撃し、後半インはアイアンショットの行方を最後まで見送るシーンが増えた。3Wでの第1打に不満そうな表情を浮かべた12番で、残り140ydから1.5mのチャンスを作ってこの日4つ目のバーディ。14番(パー3)で3パットボギーを喫した後は、続く15番で残り138ydからのセカンドをピンに絡めバウンスバックした。

夕方の雷雨でコースの一部はめちゃくちゃ

終盤残り3ホールに入った頃、上空で雷鳴が響き渡った。松山は16番(パー5)で1Wショットを左に曲げて、暫定球を打ち直したが、“1球目”が見つかり安どした直後に中断。午後3時31分からコース内で待機し、同5時15分に翌日への順延が決まった。3日目は午前7時半(日本時間午後9時半)に第2ラウンドを再開した後、第3ラウンドに突入。通算2アンダーの暫定31位から21ホールの長丁場で巻き返しを図る。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)