渋野日向子「ショットがボロボロ」で嘆くパーオン率 西村優菜も午後にイーブンパー

渋野日向子は出入りの激しいスコアカードを嘆いた
◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 初日(14日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6497yd(パー72)
スコア提出所のディスプレイに表示された数字を見て、思わず嘆いた。「きょうは8回しか(グリーンに)乗っていないらしいので…ちょっとビックリしてます」。71.42%(10/14)のフェアウェイキープ率に対して、44.44%(8/18)と低迷したパーオン率。渋野日向子は「ショットが最後までボロボロ。グリーンを狙うショットがあれだけブレるとチャンスは少ない」と、ピンチが幾度となく訪れた18ホールを悔しがった。
ナイスパーセーブが続いた序盤を経て、前半5番(パー5)で3mを沈めてバーディを先行した後、6番でダブルボギーをたたいた。1Wショットを左サイドのバンカーに入れたのをきっかけに3オン3パット。すぐに7番で3mを沈めてバーディを取り返したが、後半もセカンドショット以降で苦しんだ。

良いショットもあったが...
レイアップするつもりだった12番(パー5)の2打目が大きく左に流れてボギー。13番(パー3)からの3連続バーディのうち、2つはカラーからパターで沈めたものだった。16番(パー3)はティショットが“視界の外”にあったグリーン左手前のバンカーに入って再びボギーに。「パットが入ってくれたから、このスコアで終わった」と唇をかんだ。
バーディを5つ奪った半面、3つのボギーとダブルボギー1つが悔やまれる「72」。この日は18ホールを通して、ボールの行方を確認した後、すぐにスイングの確認作業に取り掛かった。「意識することがたくさんあったけれど、ちょっと気にしすぎたかなと思うのが多かった。一旦整理して、あしたに向かいたい」とリセットに力を注ぐ。

西村優菜も初日イーブンパー。結果以上に今は過程にこだわる
渋野と同じ午後にインコースからプレーした西村優菜もイーブンパー72位での滑り出し。6月末のダブルス戦「ダウ選手権」以来の米ツアーは不振脱却を目指し、内容にもこだわると決めている。折り返しの18番、グリーン右手前からの3打目のライは、次のホールに向かって歩く選手たちに踏まれた強い逆目。ウェッジが想像以上に芝に絡まってボールが飛ばず、3パットも相まってダブルボギーをたたいた。
痛恨のシーンにもめげることなく、直後の後半1番から2連続バーディを奪えたのが手応えのひとつ。「気持ちの切り替えの部分だけ切り取ると、もったいないダボでしたけど、すごく良い3ホール。取り返せたのは成長かなと思う」と振り返る。

2日目は雨予報
7番(パー5)ではフェアウェイから3Wで距離を合わせて2オンに成功し、2パットバーディ。「結構、カップに嫌われた一日ではあったけれど、ショットの面では良かった。『パターがなかなか入ってくれなかった』という感じのゴルフまでは持ってこられるようになったのはプラス」と、精神面を再びコントロールしながら2日目に向かう。(オレゴン州ポートランド/桂川洋一)