ドライバー190ydに「ええー!」 畑岡奈紗も苦笑い“80ydの差”

思わず笑っちゃった
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前情報◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)
海に向かって打っていく1番(418yd)。強いアゲンストの風と雨粒が吹き付ける中でドライバーを振りちぎったのに、190yd弱しか飛ばなかった。「ええー!」。畑岡奈紗は、キャディのグレッグ・ジョンストン氏と顔を見合わせて笑ってしまった。

雨風の中で朝7時50分スタート
「きのうはドライバー→PWで、余裕で(グリーンに)届いたんですよ」。風がなければ、ティショットでドライバーを振り切ると270yd地点まで運んでいける。この日のセカンドショットは3W、なんなら直ドラも打った。最大瞬間風速は8.94m/秒。気象庁の定義で言う『強風注意報』(平均風速がおおむね10m/秒を超える場合)に近い数字の中でのプレーと、風が穏やかな日では持つクラブが1番手変わる。「雨も降ると、全然違ったコースに変わってしまう」と今年の“全英”もタフな1週間になりそうだ。

風次第で持つ番手がかなり変わる
3週前の「エビアン選手権」を終えて、8年連続で迎える大会の舞台は初開催のウェールズ。開幕前の日曜にコースに入って、この日を入れて2ラウンドして感触を探った。強風とポットバンカーというリンクス特融の難しさに加え、今週はアップダウンも警戒ポイントのひとつになる。「意外と、リンクスなんですけど砲台の所もある。しっかりグリーン手前にキャリーしていかないといけない」。多少長いバーディパットが残っても、セーフティに攻めることが重要になりそうだ。「リンクスはだいぶ慣れてきたので、経験を生かせるように頑張ります」と、8年連続の経験値をフル活用して戦っていく。

最後のメジャーで「良い結果を」
今季のメジャーはここまで「全米女子プロ」の36位が最高。昨年26試合に出場して6度あったトップ10も、今年は13試合を終えて2試合にとどまっている。「今年もあっという間にシーズン後半。ここで一つ、良い成績を残して、後半戦に良い勢いをつけていきたい」。2022年「DIOインプラントLAオープン」以来の米7勝目へ、弾みをつける1週間にしたい。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)

目指すはメジャータイトル

暴風雨の中練ランスタート

荒ぶる海

リポビタンDと戦う