ボールが木の枝に引っかかってサスペンデッド 一夜明けて落ちていたら打ってもOK?

4アンダーで暫定首位に立つ入谷響に最終ホールでトラブル

◇国内女子◇北海道meijiカップ 初日(8日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6642yd(パー72)◇曇り(観衆2506人)

4アンダーで森田遥と並ぶ首位に立って迎えた最終18番(パー5)、入谷響は3Wのセカンドを「大ダフリ」してしまった。大きく右に飛んだボールは木の枝に引っかかっており、落ちてこず。規定の3分以内に同組の永井花奈が発見し、本人が距離計測器でボールのメーカーロゴと数字を確認することができた。

本来ならアンプレヤブルを宣言して1罰打を加え、ボールが止まっている位置の真下を起点としてホールと球を結んだ後方線上かホールに近づかない2クラブレングス、もしくは2打目の位置に戻って打つ3つの選択肢から処置を行う。ただ、今回は入谷が2打目を打った後に雷雲接近による中断のホーンが鳴り、そのままサスペンデッドとなるレアケースだった。

木の枝に引っかかったボールのロゴや数字を確認

一夜明け、明朝の競技再開時点でボールが木の下に落ちていたら、そのまま打つことはできるのだろうか?

競技委員は「(仮に)ボールが落ちてしまったとしても、“ラッキー”というわけではありません」と説明する。捜索時間の規定となる3分はとうに経過。競技委員も選手やボランティアから聞き取りを行い、さらには現場に居合わせたカメラマンの映像と写真をチェックして入谷の証言と一致するメーカーロゴと番号を確認することができた。『入谷の2打目が枝に引っかかって止まった』状況は確定したという判断になる。

9日午前7時から再開予定

第1ラウンドは9日(土)の午前7時に再開予定。入谷は改めてアンプレヤブルを宣言(そのまま打つという選択肢もなくはないが…)して、処置を行うことになる見込みだ。(北海道北広島市/亀山泰宏)