苦戦中のバニャイヤの復活、マルク・マルケスは確信「遅かれ早かれ乗り越えるだろう」

 ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは苦戦続きとなっているが、チームメイトのマルク・マルケスは彼の復活を確信している。

 バニャイヤは今シーズン開幕からマルケスに遅れを取り続けていて、タイトル争いからは完全に脱落してしまった。先日行なわれたオーストリアGPは彼がこれまで3連勝中と好成績を残してきたコースだったが、そこでも厳しい週末になってしまった。

 そうした状況でドゥカティに対して「我慢の限界に来ている」と不満を隠さないバニャイヤだが、チームメイトは復活を確信しているようだ。

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 マルケスは第14戦ハンガリーGPで、時期は明言しなかったものの、いずれは苦戦を乗り越えるはずだと語った。

「ペッコはとても頭が良いし、経験も豊富だ。こういったコト全てを糧にしていける人物だと思う」

 今シーズン、バニャイヤが勝つ姿を想像できるかという質問に、マルケスははぐらかしながらもそう答えた。

「結局のところ、彼は2度の世界チャンピオンなんだ」

「僕らの戦っているMotoGP、そしてMotoGPマシンでは、自信を失ってしまったときはブレーキングポイントで0.003秒とか、0.004秒とかを失うことになる。それが1周ともなれば0.2秒とかになるんだ。彼は今、自信を取り戻す必要がある」

「でも同時に、オーストリアGP初日には彼が最速だった姿もあった。ペッコだからね。遅かれ早かれそこにたどり着くだろう」

Francesco Bagnaia, Ducati Team

 なおバニャイヤはハンガリーGPの木曜日、オーストリアGPでのドゥカティへの批判的な言葉を撤回。ドゥカティ離脱というウワサも否定した。

「僕の欠点のひとつは、思ったことを口に出してしまうところだ」とバニャイヤは言う。

「良い時もあれば、悪いときもある。破滅的な週末やとても厳しいレースを経験した時に、そのまま取材を受けるというのは、まあ、いい考えではないよ」

「そんなこと(ドゥカティ離脱)なんて考えていないよ。残れるなら残るよ。もしそうじゃないとしたら、どこかを探すだろうけどね」

「僕の優先事項は、このバイクとチームでまた勝利することだ。移籍するなんて考えたこともない」

 バニャイヤの苦戦の要因には今季マシンGP25への適応が挙げられている。そうした中、比較のため昨年のマシンであるGP24を試すことに興味はないのか? と尋ねられたバニャイヤは、いずれにしても旧型にマシンを戻せない今、試すつもりはないと語った。

「正直に言って、試したくはないね。なぜって、もしGP24の方がいいとなっても、戻せないんだ。だから昨年のバイクのポテンシャルは、確かめないほうが良いんだ」

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