岩井明愛・千怜姉妹がメジャー初戦でイーブンパー発進、姉は前半5オーバーも盛り返す

初日をイーブンパーで回った岩井明愛(24日)=帯津智昭撮影

 【ウッドランズ(米テキサス州)=帯津智昭】女子ゴルフの今季メジャー初戦、シェブロン選手権は24日、米テキサス州ウッドランズのクラブ・カールトンウッズ(パー72)で第1ラウンドが行われたが、悪天候のためにサスペンデッドとなった。順位は暫定で、勝みなみが7バーディー、4ボギーの3アンダーで回り、首位と4打差の10位につけた。日本勢は13人が出場し、西郷真央が2アンダーの16位、古江彩佳が1アンダーの24位、岩井明愛、岩井千怜がイーブンパーの34位。ユ・ヘラン(韓国)ら2人が7アンダーで首位となった。

イーブンパーで発進し、取材に応じる岩井千怜(24日)=帯津智昭撮影

 双子の岩井姉妹が、2人そろってイーブンパー発進となった。

 前週の大会で優勝者と1打差の2位だった姉の明愛はインスタートの前半、15番でトリプルボギーをたたくなど5オーバーの窮地に陥った。それでも、「逆にバーディーを取らないと、という気持ちになれた」。後半の1~4番で4連続バーディーとし、終盤の8番パー5では2オンに成功してバーディーを奪い、イーブンに戻した。「ちょっとほっとした。明日も頑張らないと」と気合を入れ直した。

 妹の千怜は前半で1オーバーとなり、そのまま終盤へ。リーダーボードを見て、1アンダーの選手が実際は15位だったのに115位だと見間違え、「レベルが高い。やばい」と危機感を感じながらプレーしていたという。最終18番のバーディーで姉に並んだ。「同じですか。おお」と笑顔を見せ、「もっと伸ばすゴルフが必要だと思うので、(第2ラウンドは)伸ばしていきます」。姉同様、巻き返しを誓った。(帯津智昭)

初日を1オーバーで終えた渋野日向子(24日)=帯津智昭撮影

1オーバーの渋野は声に力なし

 渋野はインスタートの10番で幸先良くバーディーを奪った。後半の1番で2個目のバーディーを決めたが、続く2番で痛恨のダブルボギー。3番もボギーをたたくなど崩れ、1オーバーでホールアウトした。「前半は耐えながらも、いいゴルフができたと思うけど、ダボ(ダブルボギー)で流れが変わってしまった。残念だった」。声に力がなく、気持ちの切り替えはすぐにはできていなかった。