サッカーの歴史上「最高のミッドフィルダー」TOP5
サッカーの歴史上「最高のミッドフィルダー」TOP5
点取り屋の選手たちが常に脚光を浴びる一方、その背後で活躍するミッドフィルダーの働きは時に過小評価されることも。ただ、プレーメーカーやパスマスターがいなければ、前線の輝きは鈍くなっていたはずだ。
今回は『Sportsmole』から「サッカーの歴史上最も偉大であったミッドフィルダーのランキング」をご紹介する。
チャビ・エルナンデス
国籍:スペイン
所属したクラブ:バルセロナ、アル・サッド
史上最高のパサーとして広く認められている伝説的な選手。スペインとバルセロナを象徴するパスサッカーが作り上げられたのは、彼が持つ緻密なゲームメイクの技術があってことだった。
プロ選手として1000試合以上に出場したチャビは、ラ・リーガを8回、チャンピオンズリーグを4回制覇し、バルセロナで17年間ものキャリアを積んだ。
スペイン代表も彼が全盛期だった2008年から2012年まで誰も止められないほどの強さを見せ、EUROの連続優勝とワールドカップ優勝を果たしている。
アンドレア・ピルロ
国籍:イタリア
所属したクラブ:ブレシア、インテル、ミラン、ユヴェントスなど
気品あるプレーに加えて効率性も追求。イタリアの伝説的なパサーであるアンドレア・ピルロは、その両足からの美しいキックとピッチを見渡す視野の広さによって、史上最高のプレーメーカーの一人になった。
彼とともにプレーしていたあらゆる監督や選手が「ピルロは素晴らしかった」と述べているほか、セリエAで6回優勝、チャンピオンズリーグ2回優勝という確固たる結果も残っている。
特に2006年のワールドカップにおけるイタリア代表の成功には欠かせない役割を果たした。彼が確立した「レジスタ」というポジションは、今なおピルロ以上の存在が現れていない。
ルカ・モドリッチ
国籍:クロアチア
所属したクラブ:ディナモ・ザグレブ、トッテナム、レアル・マドリー、ミラン
クロアチアの伝説的な選手であるルカ・モドリッチ。2018年のワールドカップでは祖国を決勝戦にまで導き、世界王者のタイトルにあと一歩まで迫った。
2012年にレアル・マドリーへと移籍したときには特に大きな話題になったわけではないが、それ以来同クラブの中盤で欠かせない役割を果たし、チャンピオンズリーグ6回優勝、ラ・リーガで4回優勝という脅威的な成績を収めた。
バロンドール表彰においてメッシとクリスティアーノ・ロナウドの独占を止めた男は、40歳を目前にしても衰えを見せておらず、「小さな魔術師」のマジックは未だに影響力を持ち続けている。
アンドレス・イニエスタ
国籍:スペイン
所属したクラブ:バルセロナ、ヴィッセル神戸など
なぜかバロンドールを獲得できなかったアンドレス・イニエスタ。2000年代後半から2010年代前半におけるスペインサッカーのすべてを体現した人物であり、バルセロナとスペイン代表の成功の中心となった。
2010年のワールドカップでは決勝戦でオランダ相手に唯一のゴールを決め、EURO2012でもファイナルでマン・オブ・ザ・マッチを獲得。チームを常に勝利へと導いた。
クラブレベルでもバルセロナでラ・リーガ優勝9回、チャンピオンズリーグ優勝4回の実績を持つ。リオネル・メッシが全面に出ることが多かったが、それを影から支えたのは間違いなくこのイニエスタだった。
ジネディーヌ・ジダン
国籍:フランス
所属したクラブ:ボルドー、ユヴェントス、レアル・マドリーなど
ジネディーヌ・ジダンは、シンプルに言って「史上最も優雅で技術に恵まれたミッドフィルダー」である。数々の栄誉を受けただけでなく、その体に秘められた才能の全てにおいて、偉大な選手のリストのトップに君臨すべき存在だ。
まるで足に吸い付くようなファーストタッチ、紐で結ばれているかのような緻密なコントロール、数秒先が見えているかのような判断力、大事な場面でこそ正確なプレーができるメンタリティ。
元祖ロナウドが選んだ「最強」の11名
母国フランスを大きな成功に導き、レアル・マドリーにも黄金期をもたらした。特に2002年のチャンピオンズリーグ決勝で決めたゴールは、大会の歴史上でも最高のシュートの一つであった。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。