V奪還へ関学大が計7TDの快勝発進 現王子スタジアム・ラストゲーム 関西学生アメフト

第1Q5分49秒、味方が作ったスペースを突き、チーム最初のTDを決める関学大RB永井秀(中央)=31日、神戸市王子スタジアム(撮影・月僧正弥)

関西学生アメリカンフットボール1部リーグ(31日、関学大52-7甲南大 神戸市・王子スタジアム)昨季は全日本大学選手権準決勝で敗れ、史上最多の甲子園ボウル(同決勝)の連覇が6で止まった関学大が2季ぶり1部復帰の甲南大から計7Dを奪って快勝。大学王座奪還へ順調に発進した。

第1Q5分49秒にRB永井秀(2年)が残り1ヤードを突き破って先制した関学大は10分9秒にもQB星野太吾(2年)のパスを受けたRB平野日々輝(2年)が右サイドを駆け抜け、リードを広げた。だが、第2Qは甲南大の多彩な攻撃を止めきれず、1TDを返され、攻めても1FGの3点だけと攻守ともに沈黙。第3Qに3TD、第4Qにも2TDを奪い、最後は力の差を見せつけたが、大村和輝監督は「ディフェンスのアジャスト(相手の動きへの対応)が遅い。反省しないといけない」と厳しい評価。DL前田涼太主将(4年)も「点数ではなく、自分たちのやりたいフットボールをできないと意味がない。まだまだ」と表情を引き締めた。

今季の関学大のエースQBの座を争う兄の星野秀太、太吾の兄弟(左から)=31日、神戸市王子スタジアム(撮影・月僧正弥)

この試合では、先発QB星野太吾の兄で、昨年10月の関西大戦で股関節脱臼の大けがを負った当時のエースQB秀太(4年)が第3Q途中から出場。10カ月ぶりのリーグ戦で2TDパスを含む最長40ヤード、計123ヤードのパスを決めるなど存在感を見せつけ、「落ち着いてパスを決められた。縦のパスを通せたことも良かった」と納得の表情を浮かべた。

この日限りで閉鎖される現在の王子スタジアムへの感謝を伝える横断幕とフェンスに残された手形やメッセージ=31日、神戸市灘区(撮影・月僧正弥)

今季はこの兄弟で関学大のエースQBの座を争っていくことになる。秀太は「最後の年だし、エースとして認められたい」と闘志。立命大が法大を下して優勝した昨季の甲子園ボウルは当時の3年生以下の部員全員でスタンドで観戦したといい、「あんな風景はもう見たくない。フィールドに立って日本一になって終わりたい」とV奪還を誓った。

2003年から関西学生アメフトリーグのメイン会場の一つとなり、数々の試合が行われてきた現在の王子スタジアムは神戸市の王子公園再整備計画に伴い、今月末で閉鎖。現在地より北側に移転し、2030年春完成予定の新スタジアムに生まれ変わる。

現在の王子スタジアムでのラストゲームに大村監督は「最後にここでやらせてもらったことはありがたい」と思い出に浸った。