【東海優駿】単勝2番人気サンヨウテイオウまくって重賞初優勝 1番人気カワテンマックスは6着に終わる

東海優駿を制したサンヨウテイオウ

笑顔でサンヨウテイオウをねぎらう望月洵輝騎手

東海優駿を制し記念写真を撮るサンヨウテイオウ関係者

 東海地区の3歳ナンバーワン決定戦「第55回東海優駿」(SPⅠ・3歳オープン・2100メートル・優勝賞金1400万円)は4日、名古屋競馬場で行われ、単勝2番人気のサンヨウテイオウが後方から力強くまくって優勝。原口次夫調教師、望月洵輝騎手ともに同レース初制覇。直線外を伸びたヴィリケン、エバーシンスが2、3着。圧倒的1番人気に推されたカワテンマックスは、スタートから行きっぷりひと息で見せ場少なく6着に敗れた。

前哨戦・駿蹄賞で首差2着の雪辱果たす

 大一番でニューヒーローの誕生だ。サンヨウテイオウ&望月洵。前哨戦・駿蹄賞では、首差2着の惜敗でタイトルを逃したコンビが、人馬ともにうれしい重賞初優勝に、3歳NO・1の座を見事に仕留めた。

 鮮やかなロングスパートがさく裂した。レース前半は、中団~後方位置の内で運んだテイオウ&望月。しかしペースが上がらないと見るや、望月は2周目2コーナーで外に進路を見いだしてスパート。「ちょっと早いかなとは思いました。でも最後まで頑張って伸び続けてくれた。東海の3歳馬で一番になりましたし、他地区でも活躍したい。ボクにとって特別な馬です」。望月はテイオウをねぎらい、うれしさを爆発させた。長く、しぶとくいい脚を使い続けられるテイオウ最大の持ち味を存分に引き出した勝利だった。

 初のダービートレーナーになった原口次師は喜びに言葉を詰まらせながら振り返った。「駿蹄賞前まではソエを痛がったりしていたけど、目いっぱい追い切れたし、100%の仕上げができた。それで望月が最高の騎乗をした。厩務員、スタッフ、みんなに感謝です。すばらしい勝利でした」と感激した。

 次走、今後の目標ともに未定だが、新たなヒーローたちに夢の広がる戴冠だった。