女子ゴルフ ”ジャンボ軍団”池羽陽向、初のメジャー挑戦権を獲得 強風の中でも安定感、パッティングでスコアつくり朗報

初のメジャー挑戦を決めて笑顔の池羽

初のメジャー挑戦を決めて笑顔の池羽
◇22日 全米女子オープン日本地区最終予選会(千葉・房総カントリークラブ)
36ホールストロークプレーで競い、サイ・ペイイン(台湾)が通算6アンダーでトップ通過。ほかに池羽陽向(22)、林菜乃子(27)=ユピテル、泉田琴菜(25)=加賀電子、アマチュアの長沢愛羅(17)=ルネサンス高=の4人が本選進出を決めた。国内女子ツアー5勝の川崎春花(21)=村田製作所=は通過できなかった。本戦は5月29日~6月1日、米ウィスコンシン州のエリンヒルズで行われる。
またもジャンボ軍団だ。前週の国内女子ツアーで門下の佐久間朱莉が初優勝を遂げてから2日後、今度は同い年の池羽が、世界最高峰メジャーへの挑戦権をつかんだ。
前半の第1ラウンドは70、2アンダーで、通過圏内の5位に1打足りなかった。だが、風が強くなった後半に他の選手が苦しむ中、同スコアの70をマーク。安定感が朗報を呼び込んだ。152センチと小柄でドライバーの飛距離は230ヤードにとどまるが、パッティングでスコアをつくるのが持ち味だ。
栃木県小山市生まれ。日本のツアー資格を得るためのプロテストは、5回目だった昨年も落ちた。現状打破を目指して、1~3月に豪州ツアーに参加し、8試合を戦った。先々ではコースのメンバー宅にホームステイさせてもらった。食事がおいしくて「太っちゃって今ダイエット中。体重は秘密です」とのこと。どんな環境にも順応できるのが強みだ。
ジャンボからは「調子が悪いときは、振れ、振れって言われます」という。「(同門の)朱莉ちゃんが勝った後、『おめでとう』ってラインした。でも、雲の上に行っちゃったな」と言うが、その佐久間はまだ全米女子OPの出場権を持っていない。逆転するチャンスは十分にある。まずはメジャーの厳しさを実感し、今年のプロテストにつなげたい。