ボクシング 井上尚弥、帝拳ジムへプロデビュー後初の出稽古 見守った大橋秀行会長「新鮮な気持ちで練習できました。最高の練習です」

帝拳ジムでスパーリングを行った井上尚弥(右)と増田陸(大橋ジム提供)
プロボクシングの4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(32)=大橋=が4日、東京・新宿区の帝拳ジムに出稽古に行き、計8ラウンドのスパーリングを行った。井上は2012年のプロデビュー後、国内の他ジムに出稽古したことはなく、プロデビュー前以来約13年ぶりだった。WBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=との4団体王座防衛戦(9月14日、名古屋市のIGアリーナ)を控えている。

帝拳ジムでスパーリングを行う井上尚弥(奥)と増田陸(大橋ジム提供)
井上は緊張感を求めて出稽古を要望。非公開でWBA世界バンタム級4位の増田陸(27)と5ラウンド、WBO世界フェザー級4位の藤田健児(31)=ともに帝拳=と3ラウンド拳を交えた。見守った大橋ジムの大橋秀行会長(60)は「新鮮な気持ちで練習できました。最高の練習です」と報告した。

帝拳ジムへ出稽古した井上尚弥(左)。右は父の井上真吾トレーナー(大橋ジム提供)
井上は「大橋ジムでスパーリングをするのも良いんですけど、やっぱり他のジムに行って、違う雰囲気、環境、違う人が見ている中でスパーリングをするっていうのは一段と緊張感とか集中力を上げられると思う。それぐらいしっかりと仕上げたいという思いです」と意図を明かしていた。
井上はスパーリング再開後、これまではWBA世界スーパーバンタム級7位の村田昴(28)、WBC世界フェザー級6位の中野幹士(30)=ともに帝拳、藤田、元世界2階級制覇王者のマーロン・タパレス(33)=フィリピン=らと大橋ジム(横浜市)でグローブを合わせてきた。
プロ戦績は井上が30戦30勝(27KO)、アフマダリエフが15戦14勝(11KO)1敗、増田が9戦8勝(8KO)1敗、藤田が9戦9勝(5KO)、村田が10戦10勝(10KO)、中野が14戦14勝(13KO)、タパレスが44戦40勝(21KO)4敗。