ハミルトンの元チームメイト、弱気ドライバー交代発言に強気擁護「ナンセンス。彼は今も並外れたドライバー」

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、フェラーリのルイス・ハミルトンがF1ハンガリーGPの予選で不振に終わった後にチームが「ドライバー(ハミルトン自身)を変えるべきだ」と発言したことについて、「ナンセンスだ」と評した。

 昨年までラッセルとチームメイトだったハミルトンは、今季からフェラーリに移籍したものの苦戦が続いている。夏休み前最後の1戦となったハンガリーGPでは予選Q2敗退を喫し、決勝でもノーポイントに終わった。

 ハミルトンは、現チームメイトのシャルル・ルクレールに敗北続きの状況になっている中、前述のようにフェラーリは「ドライバーを変えるべき」とまで自虐。夏休み前の大きな話題となった。

 しかし過去3シーズンにわたりハミルトンのメルセデスでコンビを組んだラッセルは、その発言は単に感情が先走ったものであり、ナンセンスだと断言。以前のチームメイトへの信頼を示し、擁護した。

「彼がそんなことを言うのはもちろんナンセンスだ。だって彼は史上最高のドライバーだからね」とラッセルは語った。

Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 Team, George Russell, Mercedes-AMG F1 Team, on the grid

「コースから戻って10分後にメディアの前に立たされる状況では、感情がむき出しになる。悪い1日ならそういう気持ちになるし、良い1日なら全てが変わるんだ」

「彼は今も並外れたドライバーだ。今年開幕直後の中国ではすぐにスプリントで勝ってみせた。彼に今も力があることは明白だ。F1は簡単なスポーツではないし、チームが最高レベルで戦えていないならば、その問題はなおさらなんだ」

「それに、シャルルも素晴らしいドライバーだ。今シーズン14戦を終えた今、タイトルを争っている(マクラーレンの)オスカー・ピアストリとランド・ノリスを除けば、他のドライバーたちは皆2026年を見据えて新たなチャンピオン争いの機会を楽しみに待っている。ルイスのようなドライバーはまさにそれを生きがいにしているんだ。ただ参戦するだけじゃなくね」

 ラッセルの言う通り、ハミルトンは中国GPのF1スプリントで勝利を収めたが、この1勝がハミルトンの2025年シーズン前半戦全てを物語っているわけではない。グランプリではルクレールがすでに5度のグランプリ表彰台を獲得している一方、現時点でハミルトンはゼロ。獲得ポイントでは、ルクレールから42点差のランキング6番手にとどまっている。

 そのためハミルトンは今シーズンこれまでの戦いに落胆を隠さず、「シーズン前半は多くのプレッシャーがあって、あまり楽しくなかった」と語った。

 夏休み明け最初の1戦となるオランダGPの木曜日、ハミルトンはシーズン残り10戦に向けて「再び楽しむこと」が目標になると語った。

「どんなキャリアを歩んでいても、自分のやっていることが楽しくないのなら、なぜ続けているのかと誰もが考えるんだ」

「周囲の雑音が多すぎて、本当に大切なことを見失うこともある。だからこそ、楽しさを取り戻すことに集中したい」

「僕はずっと夢見てきたチームに加入したけど、その周りの雑音が多すぎて、それを楽しむことができなくなっていたんだ」

「だから今は、それらを脇に置いて、純粋に自分たちの仕事を愛する気持ちに立ち返ることが大切なんだ」

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