石川遼は13度目の芥屋へ 「すごく応援している」平田憲聖と練習ラウンド

石川遼は好相性コースで今季初優勝を狙う
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 事前(27日)◇芥屋GC(福岡)◇7293(パー72)
年々暑さを増す芥屋は、今年で13度目の出場になる。「涼しいとは何をやっても感じないと思うので…短パンってだけで、感謝です」とプロアマで18ホールを回った石川遼は苦笑い。2016年以来の大会2勝目をかけた1週間は、今年も猛暑との戦いになりそうだ。
16年大会は、初日から首位を守る完全優勝。大雨で約3時間の中断を挟み、5打差をつける圧勝だった。優勝以外にも5度のトップ10入り、予選落ちは1度だけと成績を残してきたコースだが、今年は例年に増してコンディションが仕上がっていると話す。「毎年素晴らしいですけど、その中でも一番良いんじゃないかっていうくらい」
違いを感じるのは、短く芝が刈り込まれたファウェイと、例年よりも硬く速く仕上がったグリーンだと言う。「フェアウェイは芝が密集していて、きめ細かい。グリーンは、水曜からここまで硬くて速いというのは、あまり経験がない」と、ショットの精度が明暗を分ける展開となりそうだ。

今年も短パンOK
前週「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」は首位発進からスコアを伸ばせず、37位でフィニッシュ。4日間で何かを変えたわけではなく、「似たようなところで、ちょっとした細かいミスが出た」と振り返る。「(今週にかけて)変えることはないんですけど、コースに対して合わせていけたら」と話した。
調整を進めながら、火曜には後輩との久々の再会を楽しんだ。米下部コーンフェリーツアーを主戦場にする平田憲聖が、一時帰国して今季初の日本ツアーに参戦。5度のトップ10入りを果たすなど海外で活躍する姿に「本当にさすが。メンタルも非常に強い選手」とコメント。「すごく応援しているのでうれしい。残り4試合くらいも頑張ってほしい」とエールを送った。

火曜は平田憲聖と練習ラウンド
後輩の活躍に刺激を受け、まずは今季初の優勝争いへ意気込む。「良いイメージのあるコースですし、また優勝争いに加われればいいなと思います」。まだトップ10入りがない今季、好相性の大会で流れをつかみたい。(福岡県糸島市/谷口愛純)