近本光司獲得へ巨人「調査開始」報道の真偽 浜田聡元議員が見解

近本光司

今期の推定年俸が3億7000万円で、今月19日に国内フリーエージェント(FA)権を取得した阪神の近本光司外野手(30)について、巨人が獲得に向けて調査を開始したとする内容を、26日配信の「FRIDAY DIGITAL」の記事が報じたことで、X(旧ツイッター)上で、阪神ファンたちが猛反発している。

元参院議員の浜田聡氏

FRIDYAが配信が配信したのは「巨人が阪神・近本光司獲得に向け『調査開始』…『総額約30億円』&家族へのサポートで熱烈勧誘か」という見出しのもの。この記事に対する、阪神ファンたちからの主な反応は次の通りだ。

高木豊氏

「拡散されているFRIDAYの記事について、『球団関係者』『球団OB』『セリーグスコアラー』などが登場しますが、選手および関係者からの実名コメントはありませんでした」

「はぁ?流石に巨人には行かんと思うし、巨人が欲しがるなら主砲クラスでしょ。単に阪神の戦力削ぎたいだけにしか見えんぞ。お願い行かないで(本音)」

「近本選手なんて、淡路島出身で関西の大学→社会人のキャリアやねんから、阪神にいてこそ輝く選手ちゃうの?目先のお金だけでGに行くとは思えない」

「たったの30億ですか?甘い、その金額では淡路島は買えませんよ」

「いやいや巨人さん、近本光司様は阪神を現役引退後は阪神の首脳陣入りして、最終的には阪神球団もしくは阪神電鉄もしくは阪急阪神HDの理事になるお方なので。すみませんが無理ですよ。(この報道、ガセやんね?)」

前参院議員の浜田聡氏(48)は26日、自身のXで、FRIDAYについて、「巨人が近本光司の獲得調査を開始、総額30億円+家族支援との報道。 FRIDAY記事では実名コメントなしのため信憑性は未知数。 近本選手が先日、国内FA権取得したが故にこういう報道は今後も出てくるでしょう。 #阪神タイガース #近本光司」との見解を示した。

近本本人は19日、FA権の行使について、京セラドームでの中日戦前に「まずここまでけがなくこれたことと、毎年試合に出ることができたというところで、いろいろな人に感謝しながら、7年間関わった人、またそれまでに関わった人、色々な人に感謝したいなと思います」と語っている。

球団側は全力で慰留する方針で、粟井一夫球団社長(61)は18日までに、「そんなの聞くまでもないこと。彼(近本)がもうすぐ権利を取得するわけだから、それに合わせて準備はしている」とコメント。

「サンケイスポーツ」の19日配信の記事では、阪神の竹内孝行球団副本部長の、「本人にはもちろんお声がけをさせていただきました。こちらとしてもまだシーズンを戦っている最中ですので、シーズンが全部終わってからしっかり話はしたいなと思っておりますし、本人にもその話はしました」というコメントが伝えられている。

球団側は昨年の契約更改交渉で、今季中の国内FA権取得を見据えて複数年契約を提示したが、近本は「1年で勝負したいと思った。球団の思いもたくさん聞かせてもらって、それでも『単年でいいかな』と」と、3億7000万円(同)で単年契約を結んだ。

現役時代は横浜や日本ハムでプレーし、指導者としてDeNAのヘッドコーチを務めた野球解説者、高木豊氏(66)は25日に自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画の中で、「人気になるだろうな」「巨人なんかは絶対にほしいだろう。中日もほしいだろうし、ほとんど(の球団が)欲しいと思う」との見解を示した。

高木氏は、近本がFA権を行使した際の年俸の提示額について、「5億円はくだらないと思う。5億円の4、5年契約」と予想し、「ソフトバンクもほしいだろうな。1番近本、2番周東(佑京)。逆でもいい」ともコメントした。

2019年にドラフト1位で大阪ガスから阪神に入団した近本は、1年目から故・長嶋茂雄さんが持っていた153安打のセ・リーグ新人記録を塗り替える159安打を放ち、2年目以降も阪神の中心選手として不動の地位を築いていった。

2021年は178安打で最多安打のタイトル、盗塁王は5度獲得し、俊足を生かした守備では21年から4年連続でゴールデングラブ賞を受賞するなど輝かしい成績を残してきている。

プロ7年目の今季もここまで109試合すべてで「1番・中堅」で先発し、チームトップの打率.290、リーグトップの26盗塁をマークし、6月7日のオリックス戦(甲子園)では球団の日本選手として最速の861試合目で通算1000安打を記録した。

(zakⅡ編集部・小野田聡)

■小野田聡(おのだ・さとし) ライター歴2年。産経デジタル新卒入社6年目。現在はzakⅡ編集部に在籍。エンタメ・スポーツ分野の執筆経験が豊富。1996年生まれ。X(旧ツイッター)のアカウントは@zakdesk。