キャデラックF1、ボッタス&ペレス起用を正式発表! ベテランコンビでF1への挑戦開始

 新設のキャデラックF1チームは、F1参戦初年度となる2026年に向けて、経験豊富なバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスを起用することを正式に発表した。

 Motorsport.comが以前報じた通り、ペレスとボッタスの両名は以前からF1復帰間近とされてきた。11番目のチームとしてF1パドックに加わるキャデラックは厳しいデビューシーズンを乗り切るため、ドライバーふたりが持つ経験に頼って戦力を強化する方針だ。

 ボッタスは246回のグランプリ出場経験を持ち、67回の表彰台と10勝(全てメルセデス時代)を記録しており、今週36歳を迎えるベテランだ。昨年限りでザウバーのシートを失って以降、メルセデスのリザーブドライバーを務めていたが、F1復帰を見事に果たした。

「キャデラックF1チームとの話し合いを始めた瞬間から、何か違うものを感じた。野心的でありながら地に足がついている」

 そうボッタスは語った。

「これは単なるレースプロジェクトではなく、長期的なビジョンだ。ゼロから構築されるものに参加し、F1グリッドにふさわしい存在へと形作っていく機会は、そう頻繁にあるものではない」

「世界最高峰のチームと働く栄誉もあったが、ここにも同じプロ意識と飢えを感じ取っている。アメリカモータースポーツに偉大なレガシーを持つ象徴的なブランドが、F1という世界の舞台に立つ物語の一端を担えることは、僕にとって非常に特別なことだ」

「世界最高のサーキットでアメリカのレーシングスピリットを体現できることを楽しみにしている。また、このエキサイティングな移籍を実現させるため、揺るぎないサポートとスポーツマンシップを示してくれたメルセデスにも感謝したい」

Valtteri Bottas and Sergio Perez in 2022

 一方、35歳のペレスは14年間のF1キャリアで281戦に出場。2020年サヒールGPでレーシングポイントに初優勝をもたらしたことをきっかけにレッドブルに移籍すると、さらに5勝をマーク。計39回表彰台を獲得したが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとのパフォーマンス格差が拡大したため、レッドブルのシートを昨年限りで失っていた。

「キャデラックF1チームへの加入は、僕のキャリアにおいて非常にエキサイティングな新たなチャプターだ」とペレスは語った。

「最初の話し合いから、このプロジェクトに込められた情熱と決意を感じ取ることができた。共に成長し、やがては最前線で戦うことができるチーム構築の一員となれることを光栄に思う」

「キャデラックはアメリカのモータースポーツ界における伝説的な名前だ。このような素晴らしい企業をF1に導く一助となれることは大きな責任だが、僕はその責任を自信を持って引き受ける」

「このような野心的で意義深いプロジェクトに立ち上げ期から関われることを誇りに思う。活気あふれるメンバーの一員となれたことを大変嬉しく思っているし、共にこのチームを真の優勝候補、アメリカ大陸を代表するチームへと育て上げられると確信している。大陸全体からの支援を期待するとともに、皆さんに誇りに思っていただけるチームを目指す」

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