もう自分自身にガッカリだ……ルクレール予選6番手に失意隠せず。必死のマシン改善も「僕らは無いモノを追いかけていたのかも」
フェラーリのシャルル・ルクレールはF1オランダGPの予選で6番手。ポールポジションを獲得したマクラーレンのオスカー・ピアストリからは0.678秒の遅れとなり、満足のいくパフォーマンスを発揮することができなかったとして自己批判を展開した。
サマーブレイク明け最初の1戦となるオランダGPでルクレールは走り始めからペースが上がらず、3回のフリー走行でいずれもトップ6に食い込むことができなかった。
フェラーリは今年ここまで最速マクラーレンから大きく離されており、決勝レースでの未勝利が続いている。オランダGPでも初日から2日目にかけてマシンに様々な変更を加えたものの、予選では明確な進歩を見せられずルクレールが6番手、ルイス・ハミルトンが7番手に終わった。
予選4番手は可能だったと見るルクレールは想定を下回ったことから「正直に言って、自分自身にとても失望している」と振り返り、次のように続けた。
「今回は自分の役目を果たせなかったし、本当に不甲斐なかった。週末を通して僕は後手に回っていた。僕は変化を試み、追い求めていたけど、何故か今週末のマシンにはパフォーマンスがなかった」
「2〜3のコーナーでラップタイムを大きく失っていた。予選でもその傾向は変わらなかったみたいだ。フリー走行ほど極端ではなかったけど、それでもタイムを失っていた」

Charles Leclerc, Ferrari
「マシンに無いモノを追いかけたことで、週末全体の一貫性が少し損なわれたと思う。特に予選ではいい仕事ができなかった。Q3のラップには全く満足できない」
今季からフェラーリに加入した7度のF1世界チャンピオンであるハミルトンは、ルクレールにオランダGPの予選で敗れたものの、対照的に前向きな姿勢を見せた。
というのもハミルトンにとっては7月のイギリスGP以来となるQ3進出。直近のベルギーGPでは予選Q1敗退、ハンガリーGPではQ2敗退と厳しい状況を経験したことから、今回の予選結果が励みになっているのだ。
「少なくとも僕サイドとしては、より良い結果が得られたのは間違いなく励みになる」とハミルトンは言う。
「ガレージにいるスタッフもチームも、この結果に相応しい。こういったポジションに来られたことを嬉しく思う」

Lewis Hamilton, Ferrari
「もちろん、僕らは自分たちが望む位置にはいない。この手のサーキットで予選において0.65〜0.7秒遅れているというのは大きい」
「こういう差があるのは分かっているけど、シャルルは前戦ポールポジションを獲得していたから、この原因を理解する必要がある」
また、マクラーレンに対するフェラーリ最大の弱点は何か? と尋ねられたハミルトンは次のように答えた。
「僕らにとっての最大の足かせは、複数の要因が絡んでいると思う。しかし結局のところ、どうにかしてここでのマクラーレン並みの高速コーナリングを実現するには、より多くの荷重が必要だ」
「では、本当にダウンフォースが必要なのか、タイヤ性能なのか? 判断が難しい。おそらく彼らは僕らと異なる作動域でタイヤを機能させている可能性がある。あるいは両方の組み合わせだろう。結局のところマクラーレンは間違いなく他チームより多くのダウンフォースを稼いでいる。しかも空気抵抗は少ない」
「僕らが彼らに追いつくためには、ウイングレベルを数段階上げる必要があるけど、小さいウイングの空力効率を維持しつつ、コーナー通過時の車両安定性を高める組み合わせが求められる」
「(ザントフールトでは)風が本当に厄介だ。あるコーナーでは追い風、別の場所では横風を受ける。このマシンは風の影響をかなり受けやすいと思う」
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