【100均検証】ダイソー商品だけで防災袋を作ってみた / 全49品目、かかった費用は…(2025年最新版)
きょう9月1日は防災の日! いつにも増して「備えあれば憂いなし」を意識すべき日であるが、100円ショップ「ダイソー」に行ってみると、大きなスペースを使って防災グッズが陳列されていた。
遠い昔の2018年。ほぼ100円グッズだけで防災袋を作ったことはあるが、パッと見たところ、7年前より遥かに商品は進化していた。同時に価格も上昇していたが、使えそうな商品がテンコモリ!
「いざ」の時のための買い物でセコっていたら命取りになりかねない。ということで、あまり価格は気にせず、ダイソーに売ってた商品だけで2025年度版の防災袋(防災バッグ)を作ってみた。
【画像】ナイフの鞘(さや)はパッケージの厚紙で作った
・全体
まずはすべての商品を並べた画像をご覧いただこう。買いに買ったり全49品目。かかった費用は、税抜き8500円。安いのか高いのかよくわからないが、わりとガチでサバイバル能力の高い袋が出来上がったと思う。
1:防災リュック(700円)
2:飲料水550mml(100円)
3:飲料水2L(100円)
4:1分おかゆ×2(200円)
5:チキンラーメン(100円)
6:日清焼きそば(100円)
7:出前一丁(100円)
8:カンパン(100円)
9:棒ようかん(100円)
10:ひとくち黒糖(100円)
11:オールステンレスフルーツナイフ(300円)
12:コンパクトフォーク(100円)
13:コンパクトスプーン(100円)
14:固形燃料3個入り×2(200円)
15:ミニストーブ(200円)
16:ローソク24本入り(100円)
17:風に強いターボライター(100円)
18:メスティン(500円)
19:食品保存ラップ(100円)
20:手さげポリ袋Mサイズ33枚入り(100円)
21:アウトドア用除菌ウエットシート(100円)
22:接触冷感インナー(300円)
23:トラベルパンツ メンズ3枚入り(300円)
24:備蓄用圧縮ソックス×3(300円)
25:保温アルミ寝袋(300円)
26:静音アルミポンチョ(300円)
27:備蓄用圧縮バスタオル×2(200円)
28:折りたたみ携帯マット(100円)
29:水に流せるポケットティッシュ12パック(100円)
30:防災備蓄用エアーマット(700円)
31:非常用簡易トイレ×4種類(400円)
32:歯ブラシセット(100円)
33:防水ばんそこう26枚入り(100円)
34:拭くだけシャンプーシート25枚入り(100円)
35:ビオレU 薬用手指の消毒液(100円)
36:不織布マスク5枚入り(100円)
37:お風呂さぼりシート20枚入り(100円)
38:非常用給水バッグ5リットル(100円)
39:アルミフック耐荷重量5kg(100円)
40:防災ノート ボールペン付(100円)
41:災害用備蓄ライト72時間(200円)
42:モバイルバッテリー10000mAh(1000円)
43:USB充電器20W(700円)
44:タイプAーMicro B&ライトニング充電ケーブル(100円)
45:タイプA-タイプC充電ケーブル(100円)
46:タイプC-タイプC充電ケーブル(100円)
47:COBヘッドライト300ルーメン(300円)
48:COBライト250ルーメン(300円)
49:軍手:ロープ:笛3点セット(100円)
※()内の価格は税抜き
それではここから、いくつかのパートに分けて詳細解説をしていきたい。
・防災リュック
まず2018年と比べて最大の進化は、その名もズバリ「防災リュック」が売られていたこと。色も非常時に目立つオレンジだ。構造的には、メインとなる荷室(メインコンパートメント)は1つで、背面に大きめのポケット。そして片方の側面にはメッシュのサイドポケットが備わっている。700円にしては上出来なバックパックだ。
・水と食料
これらもすべてダイソーで揃えた。水は取り出しやすい550mlと、調理などにも使える2リットルをダブルで用意。食べ物は即席ラーメンを軸に、カンパンや羊羹(ようかん)など、非常食として定番の品もフォローしておいた。なお、いわゆる “カップ麺” は、かさばるので却下。登山やキャンプばりに調理する前提だ。
・調理道具など
調理道具のメインは煮てよし焼いてよしのメスティン(飯盒)。固形燃料とミニストーブ(折りたたみ風よけゴトク)を使えばお湯も沸かせるし、即席ラーメンもそのまま作れる。スプーン&フォークは折り畳み。ナイフは剥き出しなので、パッケージの紙で鞘(さや)を作った。また、非常時に何かと便利と評判のラップも用意しておいた。
・休憩グッズや衣類など
過去に比べて最大の進化は「圧縮」の衣類が増えたこと。靴下やバスタオルは、驚くほど小さく圧縮されている。アルミポンチョは静音仕様。雨天時も、防寒着としても活用できそう。また、エアーマットなんて商品もダイソーに登場。保温アルミ寝袋と一緒に使えば、わりと快適に睡眠が取れることだろう。
・衛生用品など
ダイソーの防災コーナーで、一際目立っていたのが給水バッグ。さまざまな種類の給水バッグが売られていたので、非常時には必須のアイテムであると思われる。トイレは種類の違う4種類を用意。また、手指の消毒液は、傷口の消毒にもなることを期待。お風呂代わりの拭くだけシートも買っておいた。
・電気系など
万が一に備えてのルミカライトは奮発して72時間のものを準備。また、ライト関係はビックリするほど明るいシリーズのCOBライトをダブルで装備。S字フックは様々なシーンで使えるので絶対に必須。モバイルバッテリー&コード類はスマホなどの充電用。困った人を助けるために、ケーブルも種類多めに用意した。
これだけの荷物、はたして防災リュックに入るのか……? とお思いの方も多いだろう。安心してほしい。箱に入っていたものはすべて取り出し、例えばメスティンの中に収納できるものは収納し……とパッキングしていったら、
わりと余裕で閉じることができ、
なかなかに完璧な防災袋が完成したのであった。自分が考える「これが必要であろう」のみが8500円(税抜き)で揃えられるなら大アリだと個人的には思う。
なお、背負った感じは、
いい感じだ。
ちなみに私は、この防災袋以外にも、大量の水、大量の食料、ポータブル電源……と、1人なら1〜2週間は生き延びられるくらいの備蓄をしている。世界的にも地球的にも何が起きるかわからない今日この頃。備えあれば憂いなし。
執筆:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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