予選惨敗オリバー・ベアマン、F1オランダGP決勝はピットレーンスタートを選択。今後に向けて新PUを確保
ハースF1のオリバー・ベアマンは、F1オランダGPの決勝レースを前に新品パワーユニット(PU)を投入し、ピットレーンからスタートすることを選んだ。
ベアマンは今季既に規定上限数となる4基目のPUを使用しており、上限超過によるグリッド降格ペナルティが目の前に迫っていた。
抜きにくいザントフールトでのレースは1ストップ戦略が概ねの予想だが、ベアマンは予選19番手と散々たる結果に。そのためチームは、今後のカレンダーを優位に進めるべく、パルクフェルメルールを破って新たなPUを投入。これによりピットレーンスタートとなったものの、その影響を最小限に押さえて新PUをプールすることができた。
今回ハースがベアマン車に投入したのは5基目の内燃エンジン(ICE)とターボ、MGU-H、MGU-K、3基目のコントロールエレクトロニクス。6基目のエキゾーストシステムも投入されたが、こちらはまだ年間使用上限に至っていない。

Oliver Bearman, Haas F1 Team
ハースはもうひとりのエステバン・オコンも予選18番手と振るわず。ベアマンはソフトタイヤでペースが上がらないことに困惑している様子だった。
「このマシンには本当に難しい感覚を抱いている」とベアマンは予選後に語った。
「FP3スタート時、ハードタイヤでは信じられないほど好調だった。感覚も同様で、おそらく今年一番だった。ところがソフトに履き替えると全く速くならない。まるで別のマシンを操っているみたいだ」
「ソフトはかなりピーク性能が鋭いタイヤだと理解している。限界域が狭く、作動領域が狭い。僕らはまだその特性を把握できていないみたいだ。空気圧と温度調節で何かを見誤っていると思う」
そして決勝に向けてピットレーンスタートを選ぶことを予感させるように、ベアマンはこう語った。
「(初日の)レースペースは良かったけど、19番手ではあまり期待できないね」
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