好調アルボンが予選15番手で終わった原因とは?「多くのサーキットで同様の現象が発生している」Q3進出も可能だったと嘆く

 ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、タイヤ温度管理次第ではオランダGPの予選でQ3に進出することができたとして、15番手という結果に怒りをあらわにした。

 アルボンはQ1で6番タイムをマークしたQ2に駒を進めた。しかし迎えたQ2では計測1回目こそトップ10圏内につけていたものの、最終アタックに向けたアウトラップで十分にタイヤを温められず。チームメイトのカルロス・サインツJr.がQ3へ進出して9番手となった一方、アルボンは15番手に終わった。

「今週末、コース上ではほぼ常に僕らはトップ10圏内につけていた」とアルボンは語った。

「Q1では余裕でトップ10にいたし、Q2最初の走行でもトップ10圏内にいた。ところが(Q2最終アタックに向けて)ガレージを出た時、ピットレーンから出るのに約2分半も待たされた」

「ピットレーンを出た頃には、先にピットアウトしたドライバーがアタック中だった。タイム計測中のマシン全てを先行させるため、ゆっくりとしたアウトラップを強いられた。ターン1に差し掛かった時は、タイヤが完全に使い物にならない状況だった。正直、どうすることもできなかった」

 アルボンはコース幅が狭くツイスティなザントフールト、そしてタイヤの作動温度領域が狭い2025年マシンFW47の組み合わせが予選で悪い方向に作用したと説明した。

「僕らがタイヤ作動温度領域の面で後れを取っていることは分かっている。僕らのウィンドウは他チームよりも狭い。カルロスがQ1で苦戦していたのもその証拠だ」とアルボンは言う。

「僕はQ1を問題なく通過できたけど、今年これまでに訪れた多くのサーキットで同様の現象が起きている。クリーンなアウトラップが取れなければ、まったく歯が立たない。今週末のこのサーキットでは、通常ならアウトラップが周囲より1周あたり10〜15秒速いはずだ」

「ところがQ2の2回目のアウトラップは、通常よりも20〜25秒も遅かった。ターン1に進入する時点で、これが良い結果に繋がらないというのは簡単に想像がつくはずだ」

Alex Albon, Williams

「簡単にはいかないから、ただただイライラする。多くの場面で僕らとしては難しい。当然だけど、こういう瞬間は腹が立つよ」

「ストラテジスト的には、他よりわずかに狭いウインドウにおいて、クリーンエアを得てコース上で適切なスペースを確保するのは非常に難しい。その点は分かっている。まずはタイヤを理解することが必要だと思う。それが主な問題であり、それを解決できれば他の問題は自然と解決する。イライラポイントはそこだ」

 アルボンはザントフールトで予選Q3進出が十分に可能だったと考えている。

「カルロスは週末を通して好調で、それがマシンの実力だと思う」とアルボンは言う。

「Q2のアタックでタイヤが冷えていなければ、確実にQ3進出ができていたはずだ。それが現実だ」

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