レーシングブルズ、明暗クッキリ。予選13番手ハジャーは「Q3に進めるはずだったのに、”悪夢”のようだ」

 F1オーストリアGP予選をQ2敗退の13番手で終えたアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、悪夢のようなパフォーマンスだったと語った。

 予選Q1では1分5秒063をマークし、5番手でQ2に進出したハジャー。これをそのままQ3に当てはめた場合8番手に相当するタイムであり、十分にQ3進出が狙えるパフォーマンスだった。

 実際、Q2で10番手となったメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが記録したタイムは1分5秒052だったが、ハジャーのタイムはQ1より悪く1分5秒226。13番手で予選を終えてしまった。

 予選直後、ハジャーは過去のレース週末と比べてパフォーマンスが低下した原因を説明できなかった。

「分からないんだ。僕のQ1ラップタイムならQ3に進出できたはずだから、そこから後退してしまった理由が分からない」

 そうハジャーは語った。

「高速域でのアンダーステアがひどくて、ターン1でタイヤが準備できていなかった。まさに悪夢だ」

「タイヤのウォームアップに関してはかなり一貫性があったし、トラフィックの対応も完璧だった。だから、これはもっと深い問題だ」

Isack Hadjar, Racing Bulls Team

Photo by: Red Bull Content Pool

 ルーキーのハジャーは、デビューシーズンを通じて通じて印象的なドライビングを披露しており、現在ドライバーズランキングで10番手につけている。

「僕たちはそれほど離されていないし、少なくとも新しいタイヤが残っているので、それはポジティブな点だ」

「昨日は良い状態ではなかったけど、クルマに多くの変更を加えて一夜で状況を逆転させ、それが功を奏したんだ」

 Q1とQ2の間で何が変わったのか尋ねられ、ハジャーは困惑しながら「分からない。その10分前までもクルマに乗っていたから、それについては分からない」と答えた。

 一方、チームメイトのリアム・ローソンは印象的なパフォーマンスで予選6番手を獲得した。

 ローソンは予選後、「良い予選ができたのは本当に素晴らしいよ。長い間待ち望んでいたような感じがする」とメディアに語った。 

「正直、最近のレースで裏で起こっていたことすべてを考慮すると、僕は本当に良いフィーリングだった。僕たちはクルマでも、僕の方でも多くの作業を行なって、より快適にするよう努力してきた」

「だから単に結果につながっていなかっただけだ。今日はそれを示すことができて嬉しい。ただし、当然ながら明日も重要な日だ」

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