フェルスタッペンに何が起きた? 突然のパフォーマンス低下はコンディション変化が要因と説明
マックス・フェルスタッペンのF1オーストリアGP予選は、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)のスピンによりかなり影響を受けたが、フェルスタッペンはコンディションの変化により、すでにパフォーマンスが低下していたと考えている。
FP3では、フェルスタッペンはトップタイムだったランド・ノリス(マクラーレン)と0.2秒差の3番手だったため、マクラーレンの2台とポールポジションを争う有力候補だと目されていた。
しかしノリスとフェルスタッペンの差は予選に入って0.4秒以上に拡大してしまった。これは気温と風向きの変化が原因だとフェルスタッペンは考えている。
予選Q3最初のアタックを終えた時点で、フェルスタッペンは暫定6番手。グリッドポジションを上げるべく、早めに2回目のアタックに向かったが、ガスリーがターン10でスピンして黄旗が振られたことで、フェルスタッペンはアタックを中止せざるを得なかった。
もう一度アタックをする時間はなく、フェルスタッペンの予選は終了。最終的にレーシングブルズのリアム・ローソンに0.003秒上回られ、結果は7番手となった。

Max Verstappen, Red Bull Racing
Photo by: Michael Potts / Motorsport Images
フェルスタッペンは、FP3の時点ではマシンに比較的満足していると述べ、予選までの間にセッティングはほとんど変更しなかったと明かした。そして、47度まで上がった路面温度が、RB21のパフォーマンスを徐々に低下させ始めたと指摘した。
「間違いなく、僕たちのマシンにとって良くないコンディションだ」とフェルスタッペンは嘆いた。
「ギャップはとても大きかった。特に予選では、すべてが悪化していたように感じた」
「レースへの期待は高くない。暑いコンディションも助けにならないし、今年に入ってからレースで予選よりも競争力があったことは一度もない。明日に向けて何ができるか見てみよう」
今回の結果とレッドブルが投入したアップデートの関連性について尋ねられたフェルスタッペンは、「それについては話したくない。すべてを引き起こした要因がアップデートだけではないと考えているからだ」と答えた。
「本当に突然、僕たちは後退してしまった。これは予選で望むはずもない状況だ」
「FP3以降、クルマには一切手をつけていない。ただ、クルマのバランスに影響を与えないようなごく小さな変更を加えただけなんだ。それらはすべてマネジメント可能なモノだった。でも突然の路面温度の上昇と風が強くなったことにより、すべてが崩れてしまった」
ポールポジションを獲得したノリスは、7番グリッドからのスタートにも関わらず、フェルスタッペンを優勝争いから除外するつもりはないと話した。
「マックスは今シーズンすべてのレースで僕たちの主なライバルだった」
「今日は予選で少し結果が良くなかったからといって、明日のレースで彼を除外して考えるつもりはないし、シーズン後半についても同じだ」
「彼らはアップデートを持ち込んだが、もしかしたら期待していたほど機能していないかもしれないし、逆に機能しているのかもしれない。僕にはわからないけど、僕たちは今週末ここでの彼らのスピードがもっと速くなると予想していた。実際、週末の大部分で彼らは依然としてかなり良いパフォーマンスを見せている」
「現在、僕たちはチームメイトがお互い主なライバルだけど、同時に……彼(フェルスタッペン)が争いから脱落しない限り、僕たちはマックスを方程式から外すことはないだろう。シーズンはまだ非常に長いんだ」
Additional reporting by Ronald Vording
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