またしてもQ1敗退となった角田裕毅……レッドブルのマルコ博士がマシンの問題点を認める「我々のマシンの作動領域はあまりにも狭すぎる」

 F1オーストリアGPの予選でQ1敗退を喫した角田裕毅について、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、「我々のマシンの作動領域は狭すぎる」と語った。

 角田の苦境が続いている。今回のオーストリアGPでも、予選ではQ1を突破することができず、決勝レースをグリッド後方からスタートすることを強いられることになった。フリー走行までは好調であり、Q3進出への自信を高めていた中でのこの予選順位に、角田は大きく肩を落とした。

 角田曰く、予選Q1の1回目のアタックと2回目のアタックの際では、マシンのバランスが大きく変わってしまったという。

「最初と2回目ではバランスが全く違っていて、少し驚きました」

「ポテンシャルも何もかも、どのグランプリよりも自信がありました。ただ、予選ではそれを上手くまとめることができませんでした」

 この角田の苦悩に、マルコ博士も予選後に次のように語った。

「(Q1での)最初のタイムなら、まだなんとか許容範囲内だった。Q3進出するのにも十分に見えた」

 そうマルコ博士は語った。

「しかしコンディションの変化に適応することに、ユウキは非常に苦労している。マックスはそれを乗り越えることができる」

 ただマルコ博士は、問題の根本はドライバーではなく、マシンの側にあると考えていることを明かした。

「最大の問題は、我々のマシンの作動領域が狭すぎること、そして限界ギリギリのところで、非常に不安定になってしまうことだ。それは明白だ」

「マクラーレンのマシンは、スライドしても簡単に修正することができる。一方で我々の場合、コースアウトするか、あるいはギリギリで持ちこたえるか……綱渡の状態だ」

関連ニュース:今までで一番自信があるのに……角田裕毅、レッドブルお膝元での予選18番手に肩を落とす「後方スタートはもうウンザリ」唯一の1分3秒台! ノリスが爆速ラップでポール獲得。レッドブル角田裕毅は18番手でQ1落ち|F1オーストリアGP予選

スタンプキャンペーン

Follow @MotorsportJP