【速報】「彼の功績、生き方を伝えられたら」死亡した元兵庫県議の遺児2人のために同僚議員らが遺児育英基金を立ち上げ

 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を調査する百条委員会の委員を務めていた竹内英明元県議が亡くなったことを受けて、元県議の同僚議員らは18日、遺児育英基金を立ち上げたと発表しました。

 寄付は振り込みで、11月18日まで受け付けるということです。また、メッセージを受け付ける専用のサイトも立ち上げ、内容は遺族に送られるということです。

遺児育英基金を立ち上げた竹内英明元県議の同僚議員(18日) ©ytv

 呼びかけ人の一人であるひょうご県民連合の上野英一県議は「(竹内元県議は)議員になるべくしてなった人だった。これまでの彼の功績、生き方を残されたお子さんたちに伝えられたら」と基金を立ち上げた理由を明かしました。

□受け付けサイト

https://takeuchi-kikin.com

(18日午後5時から)

□振込先

銀行名:三井住友銀行(0009)

店名:神戸営業部(500)

預金種目:普通預金

口座番号:2005226

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■「夫の尊厳を守りたい」妻がNHK党・立花氏を名誉棄損の疑いで刑事告訴

刑事告訴後に会見する竹内元県議の妻(今月8日) ©ytv

 竹内元県議をめぐっては、妻がNHK党の立花孝志党首を竹内元県議に対する名誉棄損の疑いで刑事告訴し、兵庫県警が受理しています。

 竹内元県議は昨年11月の知事選投開票日の翌日に「一身上の都合」を理由に辞職し、今年1月に死亡しました。発見時の状況から自殺とみられています。

 告訴状によりますと、立花氏は去年12月、自身が立候補していた泉大津市長選挙の街頭演説で、竹内元県議について「警察の取り調べを受けているのは間違いない」などとウソの発言をし、名誉を棄損したとしています。

 また、竹内元県議が亡くなったことが判明した直後にも、立花氏は動画投稿サイトでのライブ配信中に「竹内元県会議員、どうも明日逮捕される予定だったそうです」「本人は逮捕される前にも自ら命を絶ったのではないかと。お亡くなりになったといっても自業自得であったとしか言いようがない」などと発言し、名誉を棄損したとしています。

 竹内元県議の妻は今月8日に記者会見を行い、「夫は立花氏から『黒幕』と名指しされ、そこから夫の運命が変わりました。 生涯をかけて打ち込んできた議員の仕事、その職責から逃げた自らを責め自己を否定し、もがき苦しんでいた姿が、今も脳裏に焼き付いて離れません。間違いなく、この兵庫県政の混乱の中で追い詰められ、孤立し、社会に絶望してこの世を去りました」と辛い胸の内を明かしました。

 その上で、「私は夫の尊厳を守りたい。夫は死んでも、遺族の心の中に生き続けています。そう思い、声を上げることを決めました。デマで人を貶め、死者にむち打つ行為が平然と、公然と行われる。民主主義の根幹をなす選挙が、死者の冒涜に利用されることの異常さ、悪質さを私たちはもっと深刻に受け止めなければならない」と思いを語りました。

■立花氏「受理は妥当、真実相当性を説明し不起訴になるよう努力する」

NHK党の立花孝志党首 ©ytv

 一方、刑事告訴された立花氏は、「名誉毀損罪は、名誉を毀損した段階で受理されるものであって、名誉毀損容疑について、警察が受理したことは妥当であると考えている。今後、警察には『なぜ私が竹内さんの名誉を毀損したのか』についての真実、あるいは真実相当性を説明して、不起訴になるように努力していきます」とコメントしています。