ウクライナ保安庁による破壊工作が功を奏する:クリミア半島でロシア軍ヘリと防空システムを撃破
夜間攻撃を実施したウクライナ軍

ウクライナ保安庁は6月28日、ロシア軍の占領下にあるクリミア半島で、敵の空軍基地に対する夜間攻撃を実施し、装備品に損害を与えたと発表した。
ヘリコプターおよび防空システムを破壊

ウクライナ保安庁によれば、同庁に所属する工作員がキロウシケ空軍基地に攻撃を仕掛け、ヘリコプター3機と防空システム1基を破壊したとのこと。
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破壊されたヘリコプターの内訳

『キーウ・ポスト』紙いわく、破壊されたヘリコプターの内訳はMi-8輸送ヘリ1機、Mi-26輸送ヘリ1機、Mi-28攻撃ヘリ1機となっている。
防空システム「パーンツィリ-S1」

ウクライナ保安庁は今回の攻撃についてドローンを用いたものだと説明。自走式地対空ミサイルシステム「パーンツィリ-S1」のほか、弾薬庫やドローンもダメージを受けたとした。
狙いはロシア軍の能力を低下

同庁いわく:「ウクライナ保安庁はウクライナ領に空爆や爆撃を加えるロシア連邦の能力を低下させるため、組織的に取り組んでいます」
攻撃の様子をとらえた映像

その後、インターネット上で作戦の様子をとらえた映像が公開された。この動画にはヘリコプターが1機映っていたものの、炎上するシーンしか含まれておらず、ロシア軍が受けた損害の程度は不明だ。
画像:X @Euan_MacDonald
ターゲットとなった基地はロシア軍の「主要施設」

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、標的となったキロウシケ空軍基地はクリミア半島東部にあり、ロシア軍が航空支援のために用いる「主要施設」となっている。
画像:X @Euan_MacDonald
衛星画像で確認されたダメージ

同サイトはさらに、7月2日付の記事の中で、攻撃後に撮影されたキロウシケ基地の衛星画像により、ウクライナ保安庁の主張が裏付けられたようだと伝えている。
ヘリコプター破壊の痕跡

衛星画像を公開したTelegramチャンネル「Dnipro Official」は、ヘリコプターが破壊されたと見られる痕跡が3ヵ所に残されていると主張。
画像:Telegram @DniproOfficial
「パーンツィリ-S1」破壊の痕跡も

また、衛星画像には「パーンツィリ-S1」の破壊によってできたと見られる痕跡も映っていた。
画像:Telegram @DniproOfficial
NASAの衛星画像

さらに、「Militarnyi」はNASAの衛星画像からも激しい火災の跡が確認できるとして、キロウシケ空軍基地に対する攻撃は裏付けが取れたと伝えた。
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