派手に吹き飛んだロシア軍のロケット砲:ウクライナのドローン攻撃が功を奏する
ロシア軍のロケット砲が木っ端みじんに

ウクライナ軍のドローン部隊は最近、ロケット砲が大爆発する様子をオンライン上に公開した。同軍はドネツク州でロシア軍が運用するロケット砲を発見し、ただちに攻撃したという。
第414攻撃ドローン連隊が作戦を実施

ウクライナ無人システム部隊を率いるロベルト・ブロウディ少佐によれば、第414攻撃ドローン連隊(別名「マジャールの鳥」)が実施した作戦により、ロシア軍の運用する多連装式ロケット砲「グラート」は撃破されたとのこと。
画像:Telegram @robert_magyar
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オンライン投稿で知られる司令官

ブロウディ少佐は第414攻撃ドローン連隊の司令官を務めていたが、2025年6月にウクライナ無人システム部隊のトップに昇進した人物だ。以前から自分の部隊の活躍をネット上に投稿し、知名度を上げていた。
大爆発したロケット砲

7月7日、同少佐は古巣の第414攻撃ドローン連隊が撮影した映像を公開。動画には、同連隊のドローンがロシア軍のロケット砲「グラート」に忍び寄って突入し、大爆発を引き起す様子が映っていた。
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破壊された「グラート」は臨戦態勢にあった

ウクライナ軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、破壊されたロシア軍の「グラート」は臨戦態勢にあり、発射準備が整っていたという。ドローンの突入によって大爆発したのはそのためだと見られる。
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発射管がすべて同時に引火

同サイトは「(ドローンの)命中によって、誘導ミサイルを装填した発射管がすべて同時に引火したため、大爆発が起きた」と説明。この事件はウクライナによる「攻撃の精度と有効性」を示すものだと伝えた。
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偵察ドローンが動画を撮影

事の一部始終は上空を飛行する偵察ドローンによって撮影されていた。「Militarnyi」はこの偵察ドローンについて、第414攻撃ドローン連隊が標的の監視や、照準の調整のために使用していたものと見ている。
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完全に破壊された「グラート」

「グラート」が完全に破壊されたことは映像からも一目瞭然だ。炎がおさまった後、ロケット砲のあった場所にはほとんど何も残っていなかったのだ。「Militarnyi」いわく、ロシア兵が車内にいたとしたら、一瞬にして吹き飛ばされてしまったはずだ。
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場所も特定済み

ブロウディ少佐は現場の詳細を明かしていない。しかし、X上でオープンソースインテリジェンス活動を行っている「moklasen」が場所を特定したようだ。
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ドネツク州アンドリーウカ

それによれば、ウクライナ軍のドローン攻撃はドネツク州アンドリーウカの付近で行われたという。ロシアは2022年にドネツク州の一方的な併合を宣言しており、同州全域の占領を目指している。
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