白蛇が1000匹近くいる街…1年間に死んだ190匹の供養祭が開かれる
国の天然記念物「岩国のシロヘビ」の第61回供養祭が16日、山口県岩国市今津町の岩国白蛇神社で行われた。主催した一般財団法人・岩国白蛇保存会の関係者ら約20人が参列。 巳年(みどし) で注目が集まる中、保護にかける意気込みを新たにした。
保存会は市の委託を受け、市内の飼育施設や観覧施設で6月末現在、896匹(前年同期比65匹減)を保護。1000匹程度の維持を目標にしている。

岩国のシロヘビ
供養祭では参列者が玉串をささげ、6月末までの1年間に死んだ190匹の霊を慰めた。保存会の森橋宏之会長(53)は「巳年でたくさんの人に神社、観覧施設に来ていただいている。岩国のシロヘビを末永く見守っていただくべく、今後もご支援をお願いしたい」とあいさつした。

白蛇神社で行われた供養祭
白蛇神社によると、今年1月の三が日の参拝者数は「前年の10倍以上」で、現在も大勢の人が訪れる。市内の観覧2施設を1~3月に訪れたのは9万6286人で、前年同期の4万1721人から倍増した。