「地球上みんな同じ言葉だったら…」 小祝さくらは海外遠征がちょっとさびしい

ちょっとさびしい

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 事前情報(28日)◇エリンヒルズ(ウィスコンシン州)◇6829yd(パー72)

セリーヌ・ブティエ(フランス)らと練習ラウンドを回ったこの日、「日本は好きですか」と会話を拡げようと思ったのに、英語が全然出てこない。「しゃべりたいと思っても、言葉が話せないので、なんかすごい、寂しいな…」。渡米して3日目の小祝さくらは、ちょっとだけ日本が恋しくなった。

昨年大会を9位で終え、トップ10の資格で2025年「全米女子オープン」の出場権を獲得。前週は日本で「ブリヂストンレディス」(17位)を戦った後に渡米して月曜からコースに入った。火曜は仲の良い竹田麗央らと18ホールを練習ラウンド。4月「富士フイルム・スタジオアリス」以来の再会で楽しく回ったが、ブティエらと回った水曜は言葉の壁が高かった。

火曜は竹田麗央(左)と話せて楽しそう

せっかく聞きたいことがあっても、英語での会話が難しい。「この地球上、みんな同じ言葉だったらいいのにって、きょう思いました」。切ない気持ちを切り替えて、コースチェックに集中した。

トータル1.5ラウンド回った印象は、地元・北海道のコースに似ているという。「芝の重たさだったり、ちょっと雰囲気が似ているところもあって」と話す一方、日本にはない難しさも感じている。「風の強さもこっちの方が重い。グリーン周りも80ydくらい(傾斜で)落ちちゃうホールがあって、意外とアップダウンがあることにビックリしました」。グリーン上も傾斜が強く、国内でプレーする以上にショットやアプローチの引き出しが求められそうだ。

北海道に似ている雰囲気

ことしの目標はまず予選通過。「けど、気持ち的には『優勝を目指して頑張ろう』というくらいじゃないと…って、かなり厳しいですけど」と昨年の9位も自分からしたら「まさか」の結果だったと振り返る。「いろいろ考えたけど、まあ考えすぎないで。ベストを尽くして頑張りたいです」と、まずは年に1度の全米女子を思い切り楽しみたい。(ウィスコンシン州エリン/谷口愛純)