近本光司「巨人FA移籍」あるのか 足の状態、上林誠知なぜ告白

近本光司
19日に国内フリーエージェント(FA)権を取得し、今季オフの動向が注目されている阪神の近本光司外野手(30)について、26日のFRIDAY DIGITALが、「巨人が阪神・近本光司獲得に向け『調査開始』…『総額約30億円』&家族へのサポートで熱烈勧誘か」という見出しの記事を配信して以降、ほかのメディアも次々に、近本の巨人入りの可能性について報じている。
27日配信の日刊ゲンダイDIGITALの「阪神は引き留め料“大出血”必至…国内FA近本光司の残留に使う巨額マネー」という見出しの記事では、近本の争奪戦が起きた場合には、ソフトバンク〝参戦〟の可能性が、球界関係者の話として伝えられている。
阪神ファンたちが、チームの不動のリードオフマンの近本のライバル球団への〝禁断の移籍〟の可能性にヤキモキする中、26日配信の「AERA DIGITAL」の記事では、近本は阪神残留の可能性が高いとも報じられている。
阪神の“主砲“近本光司、巨人とソフトバンク争奪戦の可能性浮上
渦中の近本だが、昨年オフには複数年契約の提示を断り、単年契約を結んだ。今季推定年俸は、3億7000万円。最近は不調が続いている。
19日以来、今季2度目のベンチスタートとなった28日のDeNA戦(横浜)では、近本は、1点差に迫った九回2死一塁で代打登場も、一ゴロで試合終了。チームは、4-5で敗れた。
近本は自己ワーストの25打席連続無安打。試合前の練習は普段通り行っており、ベンチスタートは休養の意味合いも兼ねているとみられる。
近本は28日までに出場した116試合で、打率.281、リーグトップの27盗塁をマークしている。
29日の「サンケイスポーツ」によると、近本はベンチスタートの理由について、「わからないです」を2度繰り返すだけで、藤川球児監督(45)は「選手おのおののコンディションはなかなか伝えることができない」と明言を避けたという。
こうした中、中日の上林誠知外野手(30)が28日のヤクルト戦(バンテリン)後のヒーローインタビューの中で、近本の足の状態が悪いことを明かしたとして、波紋を呼んでいる。いったい何を言ったのか。
近本光司の不調続く、中日・上林が足の状態悪化を暴露し波紋
この日の上林は逆転の2点適時打を放ち、チームは4-3で勝利。試合後にはお立ち台にあがった上林は、自身の体の状態について、「8月1日に30歳になったんですけど、結構体がボロボロでして。休みなんかもちょくちょくもらいながら出てるんですけど」「まだ26試合あるんで、まあボロボロな体で頑張ります」とコメント。

上林誠知
盗塁王を争うトップの阪神の近本に3盗塁差に迫ったことについては、「いやぁ、オールスターで近本さんとその件について話したんですけど、お互いに足がちょっと悪いので」「けがだけは避けたいんで、足と相談して走りたい」と告白したのだ。
この近本の足の状態について言及した部分が、29日までに「中日スポーツ」や「日テレNEWS」で報じられ、X(旧ツイッター)上では、ヒーローインタビューの該当部分のインタビュアーとのやり取りが書き起こされて拡散されている。
上林はなぜ近本の足の状態に言及したのか。拡散されている書きおこしを見る限り、インタビュアーから自身の体の状態を質問された流れで続けて、近本との盗塁王争いについても聞かれて答えた際の回答が、近本の足の状態への言及につながったようだ。

高橋尚成氏
阪神ファンたちからは、「上林、そういうの勝手にバラすのは辞めて欲しいウチの監督がずっと黙ってきた意味がない」「上林が近本の足の状態暴露してるのどう考えてもやばい」「てかそもそもなぜ記者は近本の話を振ったんや上林のヒロインなんだから上林の話を聞けよ」などと不満の声が噴出している。
一方で、「プロ野球チームのスコアラーも馬鹿ではないから、上林が言わなくても、近本が足ちょっと痛めてるくらいは見ててわかってるよ」という書き込みもあったほか、「上林、近本のFA移籍を防ぐための決死の暴露とかだったなら感動」「漢、上林、近本のFA移籍を阻止する足怪我暴露」と冗談交じりに解釈するコメントも散見される。
28日の試合までで自己ワーストの25打席連続無安打となった近本だが、不調の原因が足なのかどうかに注目が集まっている。
「阪神は100%引き止める」専門家たちが予想する近本光司の去就
気になる近本の去就だが、現役時代に巨人やDeNA、メジャーでもプレーした野球解説者、髙橋尚成氏(50)は28日に自身のユーチューブチャンネルに投稿した、「【禁断】阪神近本の巨人FA移籍はあるのか?補強ポイントにズバリ⁉︎巨人が30億円出しても獲得した方が良い理由とは?」というタイトルの動画の中で近本の移籍の可能性について解説した。
髙橋氏が語った主な内容は次の通り。
◇
近本選手欲しい球団なんていっぱいいるんじゃないかなって思うんですよね。ただタイガースが絶対引き止めますよ、100%引き止めますよ。これもし近本選手出したら、多分阪神ファンの方たちがとんでもないことになるんじゃないかなという風に思うんですよね。ジャイアンツもねもちろん行くでしょうけど取れないような気がしますけどね。

高木豊氏
30億でもし近本選手が獲れたらこれ大万歳じゃないですかね、っていう風に僕は思いますけどね。近本選手もちろん成績ももちろんですけど、それ以外にやっぱりある程度、1番バッターとして出てくれて盗塁はできるわ出塁はできるわヒットは打ってくれるわ、他の後ろに打つバッターに対しての影響力とか、例えば若手に対しての影響力とかかなり大きいと思うんですよね
僕はねただFA権を取得してから、正規として複数年契約を結びたいという近本選手の多分思惑じゃないかなという風に思うんですね。選手としてはやっぱりね権利をしっかり取ってから、そういうことに進んでいった方が多分いろんなもしもしかしたらですよ、例えばタイガースが渋ってたら、他の球団にもいろいろ条件聞いてみたいですよっていうのをできるような状況を作っておいたら、やっぱり選手の価値っていうのはかなり上がっていくと思うんですよね。そういうことを近本選手はしたかったんじゃないかなという風に思うんですよね。
◇
現役時代は横浜や日本ハムでプレーし、DeNAの1軍ヘッドコーチなども務めた野球解説者、高木豊氏(66)も、近本の移籍の可能性について見解を示した。
高木氏が25日に自身のユーチューブチャンネルに投稿した動画の中で語った主な内容は次の通り。
「巨人なんかは絶対欲しいだろうね」と高木豊氏
◇
巨人なんかは絶対欲しいだろうね、1番バッターというのはね。中日も欲しいだろうし、ほとんど欲しいと思うよ、安ければね(笑)。そりゃDeNAだあって1番候補はいるにしても安定感にかけるからさ、近本・桑原(将志)で1・2番組ませたら嫌だぜ。巨人とか、ヤクルトももちろん欲しいよな、来てくれるんだったら。
パリーグだってロッテだって欲しいだろうな。でも外野手が多いからなあそこは。(西武は)西川(愛也)は1番として打たせているけど、本当は3番ぐらいを打てるバッターにしたいもんね。ソフトバンクも欲しいだろうな。(外野は)いるけど、1番・近本、2番・周東(佑京)、逆でもいいよ、嫌だぞ?
◇
高木氏は、近本の争奪戦になった場合の契約金額について、「(年俸は)5億は下らないと思うよ。5億の4~5年(契約)」と予想した。
近本本人は、複数年契約の提示を断り、単年契約を結んだ昨年オフの契約更改交渉を終えた後の会見で、FA権を行使した結果、残留を選択した阪神の同僚でチームの主砲の大山悠輔内野手(30)について、「すごく悩んでいたし、ストレスもあったと思う」「僕も来年、その立場になるかもしれない。そういうことも踏まえていろんな話を聞いていました」と語っていた。
大山の争奪戦には、巨人や西武も参戦したことで〝FA狂騒曲〟となり、〝場外TG戦〟としても注目されたが、大山は結果、5年総額17億円プラス出来高払いで残留した。
近本はFA権を取得した今月19日、「まずここまでけがなくこれたことと、毎年試合に出ることができたというところで、いろいろな人に感謝しながら、7年間関わった人、またそれまでに関わった人、色々な人に感謝したいなと思います」とコメント。
粟井一夫球団社長(61)は今月18日までに、「そんなの聞くまでもないこと。彼(近本)がもうすぐ権利を取得するわけだから、それに合わせて準備はしている」とコメントし、阪神の竹内孝行球団副本部長は、「シーズンが全部終わってからしっかり話はしたいなと思っておりますし、本人にもその話はしました」というコメントが19日の「サンケイスポーツ」で伝えられるなど、近本は球団側は全力で近本を慰留する方針だ。
阪神では、近本のほかに、かつて正捕手だった梅野隆太郎捕手(34)の今オフの動向に注目が集まっている。梅野は2021年に国内FA権を行使せず結んだ4年契約の最終年で、今季推定年俸は1億6000万円。
正捕手の座をつかみつつある坂本誠志郎捕手(31)の陰で出場機会が減っており、今季終了後FA権を行使して移籍する可能性がある。梅野は昨季、95試合に出場したが、今季の出場は8月28日までで43試合。
梅野は、27日のDeNA戦(横浜)で、3日のヤクルト戦(神宮)以来となるスタメン出場。今季初の猛打賞(3安打)でアピールし、育成ドラフト3位入団の早川太貴投手(25)を初勝利に導いたが、2試合連続のスタメンマスクとなった翌28日のDeNA戦(横浜)では、チームは4-5で敗れた。
前出の高木氏は、梅野の移籍の可能性について、「阪神は(移籍を)全力で止めると思う。それはなぜかと言うと、坂本(誠志郎)の後だとすると、まだ梅ちゃんだもんね。榮枝(裕貴)出たけども、まだまだ経験値だとかいろいろ考えると梅ちゃんだしな」と語りつつ、「でもそれでも出たいというんだったら、どこか獲るところはあると思う」とコメント。梅野を欲しがる球団として、高木氏は、中日、オリックスの名前を挙げた。
阪神残留か、移籍か、近本と梅野は今季オフにどのような決断を下すのか。
■近本光司(ちかもと・こうじ) 平成6(1994)年11月9日生まれ。兵庫県・淡路島出身。兵庫県立・社高校、関西学院大学、大阪ガスと進み、2019年にドラフト1位で大阪ガスから阪神に入団。1年目から故・長嶋茂雄さんが持っていた153安打のセ・リーグ新人記録を塗り替える159安打を放ち、2年目以降も阪神の中心選手として不動の地位を築いた阪神のスター選手。
2021年は178安打で最多安打のタイトル、2019年・2020年・2022年から2024年と盗塁王は5度獲得。俊足を生かした守備では21年から4年連続で外野手でゴールデングラブ賞を受賞した。
■梅野隆太郎(うめの・りゅうたろう) 平成3(1991)年6月17日生まれ。福岡県那珂川市出身。福岡・福岡工業大学附属城東高校、福岡大学と進み、2013年にドラフト4位で福岡大から阪神に入団。2018年から3年連続で捕手でゴールデングラブ賞を受賞した。
2019年には、123補殺を記録し、捕手のシーズン補殺日本記録を65年ぶりに更新。阪神の捕手のシーズン最多盗塁となる14盗塁も記録した。日本代表が金メダルを獲得した2021年夏の東京五輪にメンバーに選出され、プレーした。
■上林誠知(うえばやし・せいじ) 平成7(1995)年8月1日生まれ。埼玉県さいたま市桜区出身。宮城・仙台育英高校から、2013年にドラフト4位でソフトバンクに入団。2018年にはシーズンフル出場を果たして、打率.270とキャリアハイの22本塁打の好成績を残した。2022年には右アキレス腱断裂の大怪我に見舞われた。
2023年オフに戦力外通告を受け、2024年からは中日でプレーしている。今季は8月28日時点で、109試合に出場し、打率.275、14本塁打、24盗塁をマークし、復活を印象付ける活躍。盗塁王争いでは、トップの阪神・近本の27盗塁に、3盗塁差と迫っている。
■髙橋尚成(たかはし・ひさのり) 昭和50(1975)年4月2日生まれ。東京都墨田区出身。東京・修徳高校、駒澤大学、東芝と進み、1999年にドラフト1位で東芝から巨人に入団。2007年に最優秀防御率のタイトルを獲得し、投手でベストナインを受賞した。2010年にはメッツとマイナー契約し、開幕直前にメジャー昇格。1年目で10勝を記録した。以降、エンゼルス、パイレーツ、カブス、ロッキーズを渡り歩き、メジャーでは4シーズンプレーした。
2014年からは日本球界に復帰し、横浜DeNAに入団。この年で現役を引退した。引退後は野球解説者として活動。2020年にはユーチューブチャンネルを解説し、ユーチューバーとしても活動している。
■高木豊(たかぎ・ゆたか) 昭和33(1958)年10月22日生まれ。山口県防府市出身。山口・多々良学園(現・高川学園)高校、中央大学と進み、1980年にドラフト3位で中央大から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNA)に入団。1984年に盗塁王のタイトルを獲得。1983年に二塁手でダイヤモンドグラブ賞、1985年に遊撃手・1990年と1991年に二塁手でベストナインを受賞した。1994年は日本ハムでプレーし、現役を引退した。生涯通算打率.297を残した。
2001年からは古巣ベイスターズの1軍の守備・走塁コーチを1年間務めた。2004年のアテネ五輪では日本代表監督の長嶋茂雄さんの要請で、守備・走塁コーチを務め、銅メダル獲得に貢献。 2012年からは横浜DeNAの1軍ヘッドコーチを1年間務めた。野球解説者として活動しつつ、2018年にはユーチューブチャンネルを解説し、ユーチューバーとしても活動している。 3人の息子(高木俊幸・高木善朗・高木大輔)は、いずれもプロサッカー選手。
(zakⅡ編集部・小野田聡)
■小野田聡(おのだ・さとし) ライター歴2年。産経デジタル新卒入社6年目。現在はzakⅡ編集部に在籍。エンタメ・スポーツ分野の執筆経験が豊富。1996年生まれ。X(旧ツイッター)のアカウントは@zakdesk。