「小さな警察官」は、世界中にファンをもつ人気猫!実際に仲間猫を助けた経験も オランダ
「小さな警察官」は、世界中にファンをもつ人気猫!実際に仲間猫を助けた経験も オランダ
船で暮らす猫は、ジャケット姿で街を巡回
画像はイメージです
アムステルダムで有名な黒猫Nimisをご紹介しましょう。
運河に浮かぶ「ハウスボート」に住むLydia Faberさんと夫の愛猫であるNimisは、「小さな警察官」として人々に知られています。
毎日Nimisは船から陸へ「街のパトロール」に出かけて行くため、夫婦は蛍光イエローのライフジャケットを着せて、安全を確保することにしました。その姿はまるで、勤務中の小さな警察官のようなのです。
さらに、おもちゃの警察バッジもつけてもらったので、人々は「この猫は本当に警察官だ」と信じているようなのです。
「Nimisはこのジャケットにすぐ慣れました。ハウスボートは水に囲まれて危ないので、子猫のときはとくに注意が必要でした。運河に落ちてしまったら、命に関わるからです。最初は少し戸惑っていましたが、その後は抵抗しませんでしたね。今では朝、外出の前に私が着せてあげるのを待ちわびて、駆け寄ってきます」と話すLydiaさんです。
警察官のようなワッペンも
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「ライフジャケットは今でも役立っています。この猫はこれまで数回運河に落ちましたが、ジャケットのおかげで助かりました。やがて地域の人たちから『地元の警察官』と呼ばれるようになったため、ジャケット姿にはさらに魅力が加わりました。今では安全第一でありながら、ちょっとした装飾も加えて警察官っぽく見せています」
「近所でおもちゃの警察官のワッペンを見つけて、縫い付けました。遊び心ですが。こんなに人気が広まって驚いています。Nimisの動画を投稿すると、あっという間に何百万回も再生されるし、警官たちからは一緒に写真を撮らせてほしいと頼まれたりもします」と笑うLydiaさん。
「社交的な猫で、街を歩き回って撫でられたり、ポーズをとったりするのが大好きです。地元の人たちも笑顔で挨拶してくれますよ」
人気はこの地域にとどまらず、観光客や世界中のネット民からも注目を集めています。
各地から訪ねてくる人々
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観光客からはよく「本当に警察猫なの?」と聞かれるLydiaさんは、ふざけて「ええ、もちろんです。アムステルダム初の麻薬探知猫なんです!」と答えているそうです。
「たいていは騙されたふりをして笑ってくれます。地元の警察官もとてもフレンドリーで、写真を撮ったり挨拶したり、まるで仲間のように扱ってくれます。Nimisは注目されるのが好きで、人見知りしないのです」
正式な警察官ではありませんが、Nimisは仲間の猫を救ったことがあるといいます。
あるとき同居猫のTommieが犬に追いかけられて木に登ってしまい、降りられなくなってしまいました。Nimisは木の下に立ったままずっと上を見上げていました。
消防隊が呼ばれ、はしご車を使ってやっと救出することができましたが、Tommieが無事に助け出されるまで、Nimisはその場から動こうとしませんでした。警察猫と消防隊が協力して救出したというわけです。
「Nimisに会いに、世界中から人々がやって来ます。ブラジルからの女性は最近ご主人を亡くしたばかりで、Nimisの動画が大きな慰めになったそうです。この猫は多くの人々にとって大切な存在です。だからこそ私も、動画を配信し続けているのです」と話すLydiaさんです。
出典:Meet Nimis, The Adorable Cat Who’s ‘Patrolling’ Amsterdam In A Police Vest