中国、ドイツを非難 アジア太平洋の「対立あおる」行為慎むべき

中国、ドイツを非難 アジア太平洋の「対立あおる」行為慎むべき
【AFP=時事】ドイツのヨハン・ワーデフール外相が中国について、アジア太平洋地域で「ますます攻撃的になっている」との見解を示したのを受け、中国は18日、ドイツを非難し、「対立をあおり、緊張を高める」行為を慎むよう警告した。

中国、ドイツを非難 アジア太平洋の「対立あおる」行為慎むべき
ワーデフール外相は同日、都内で岩屋毅外相と会談した後の記者会見で、台湾海峡や東シナ海、南シナ海での中国の行動を引き合いに出しながら「現状を一方的に変更し、自国に有利な形で国境線を動かそうとしている。しかもほとんど公然と述べている」と指摘。
「この国際貿易の要衝での緊張激化は、世界の安全保障と経済に深刻な影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
前日17日に発表された声明でも、中国が「地域の覇権をますます主張し、その過程で国際法の原則をも疑問視している」とし、「台湾海峡や東シナ海、南シナ海での中国のますます攻撃的な行動は、われわれ欧州にも影響を及ぼす。ここではわれわれの国際社会における共存の基本原則が危機にひんしている」と警告していた。

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これに対し中国外務省の毛寧報道局長は18日の定例記者会見で、東シナ海と南シナ海の情勢は「おおむね安定している」と反論した。
ワーデフール外相の発言について問われると、毛氏は「関係各国に対し、対立をあおり緊張を高めるのではなく、アジア太平洋地域の諸国を尊重し、対話と協議を通じて問題を解決し、平和と安定という共通の利益を守るよう強く求める」と回答。

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「台湾問題は中国の内政問題だ」と付け加えた。(c)AFP

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【翻訳編集】AFPBB News