メラニア夫人がウクライナ和平を左右する可能性
夫婦仲は冷え切っている？
メラニア夫人の影響で軌道修正？
プーチン政権をめぐる立場
プーチン政権に対する制裁をちらつかせたトランプ大統領
ロシアによるウクライナ侵攻は「悲痛」
「現実を直視する」よう促した？
家庭での会話の内容
ガザ地区問題でも……
ネタニヤフ首相の主張を否定
映像や報道は「偽造できない」
メラニア夫人は「ひどい状況だと思っている」
メラニア夫人がカギを握る？
夫婦の意見がぶつかったことも
第一次トランプ政権における移民政策
「私は自立した人間」
意見の不一致があっても「それでよい」
「とても賢く、中立的」
トランプ夫妻の訪英

メラニア夫人がウクライナ和平を左右する可能性

表舞台に現れることは少ないメラニア夫人だが、夫のトランプ大統領に対する影響力は高まっている。ウクライナ問題をめぐってトランプ大統領が立場を二転三転させる中、メラニア夫人の一言が和平の行方を左右することになるかもしれない。

夫婦仲は冷え切っている？

トランプ夫妻の振る舞いからして、夫婦仲は冷めきっているというのが一般的な見方だ。だからと言って、夫婦の会話がないというわけではなさそうだ。

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メラニア夫人の影響で軌道修正？

実際、大富豪イーロン・マスクと袂を分かって以来、トランプ大統領はメラニア夫人の意見に耳を傾けることが増えており、国際問題においても同夫人がトランプ大統領の軌道修正をしたケースがあるようだ。

プーチン政権をめぐる立場

たとえば、トランプ大統領はプーチン政権に対し、一時的に厳しい姿勢を見せたことがあるが、これはメラニア夫人の影響だと見られているのだ。

プーチン政権に対する制裁をちらつかせたトランプ大統領

トランプ大統領は8月4日に停戦交渉の期限を50日間から10～12日へと短縮し、期限内に合意に至らない場合はプーチン政権に対して制裁を科すと発言した。

ロシアによるウクライナ侵攻は「悲痛」

結果として、この発言が実行に移されることはなかったが、プーチン政権に好意的だったトランプ大統領が態度を翻した背景には、ロシアによるウクライナ侵攻は「悲痛だ」というメラニア夫人のX投稿があったとされている。

「現実を直視する」よう促した？

また、7月14日にトランプ大統領と会談し、ロシアに対する制裁について議論したNATOのマルク・ルッテ事務総長も、同大統領に現実を直視するよう促したのはメラニア夫人だったと説明した。

家庭での会話の内容

さらに、トランプ大統領自身も『USAトゥデイ』紙に対し、「帰宅して、ファーストレディに『今日はウラジーミルと会った。素晴らしい会談だった』と話したら、『本当？でも、また別の街が攻撃されているわよ』と言うんだ」と語っている。

ガザ地区問題でも……

一方、『ガーディアン』紙によれば、英国の外交筋はトランプ大統領がガザ地区における人道危機を認識するようになったのは、メラニア夫人の影響だと考えているようだ。

ネタニヤフ首相の主張を否定

同大統領はスコットランドを訪問した際に、ガザ地区の人々が置かれている状況に言及。人道危機は誇張に過ぎないという、ネタニヤフ首相の主張を否定する形となった。『ニューヨーク・タイムズ』紙が伝えている。

映像や報道は「偽造できない」

ネタニヤフ首相の主張について、トランプ大統領は「テレビで見た限りでは、同意できそうにない。どう見たって、子供たちはとても飢えている」とコメント。映像や報道は「偽造できない」と述べたのだ。

メラニア夫人は「ひどい状況だと思っている」

同大統領はさらに、「メラニアは（ガザ地区を）ひどい状況だと思っているよ。彼女も君たちや私が見ているのと同じ写真を見たんだね。よほど冷酷な人や変人でない限り、この子供たちの様子を見たら、ひどいとしか言いようがないだろう？」とした。

メラニア夫人がカギを握る？

では、ウクライナ問題やガザ地区問題でトランプ政権のカギを握るのはメラニア夫人なのだろうか？

夫婦の意見がぶつかったことも

ただし、トランプ大統領がつねにメラニア夫人の意見を容れてきたかと言えば、そうではない。例えば、USAID（米国際開発庁）の大幅縮小についてメラニア夫人は反対の立場だったが、同大統領はイーロン・マスクによる助言のもと断行に踏み切った。さらに、人工妊娠中絶やコロナウイルス対策をめぐって意見が対立したこともある。『ガーディアン』紙が報じた。