白ワンピが爽やか!佳子さまの万博視察が大フィーバー 猛暑の中で朝から待っても「笑顔が見られて最高」

■ウクライナ大統領夫人以来の厳重警備, ■猛暑で気分が悪くなった人も…, ■歓声にこたえてくれた佳子さま, ■警備の府警は「トラブルがなくてよかった」

 秋篠宮家の次女・佳子さまが8月23日に大阪・関西万博を初めて訪れた。猛暑の万博会場では、佳子さまをひとめ見たいと人々が訪問予定のパビリオン周辺に押し寄せた。

 最初に佳子さまが訪れたのは「日本館」。記者が日本館前に到着したのは午前10時半ころだったが、その時点でパビリオンの周囲には人々が二重、三重になって連なり、大屋根リングの下にまで行列が伸びていた。「佳子さま待ち」の人々は1000人を超えているように見えた。

 午前11時20分ころ、大阪市の横山英幸市長が日本館前に姿を見せると、

「佳子さま、もうすぐだぞ」

 と集まった人たちからざわめきが起きる。しかし、5分ほどして警備員が大声で、

「佳子さまはこちらには来られません!」

 とアナウンスすると、人々から、「えええ~」と失望する声が上がり、

「なんでやねん」

「待っとるのにどうなってるねん」

 とぼやく声が漏れた。佳子さまは裏の入り口から出入りしたようだった。

■ウクライナ大統領夫人以来の厳重警備

 5月に天皇・皇后両陛下の長女・愛子さまが万博を2日間にわたって視察したときには、何度か来場者の前に姿を見せ、SNSにも多数の写真や動画が投稿された。

「愛子さまのときはたくさんいい写真が撮れたのに、佳子さまのときはサービスが悪いな。警察のせいじゃないか」

 などと愚痴る来場者が何人もいた。

 警備を担当するのは地元の大阪府警。府警幹部によると、万博でウクライナのナショナルデーがあった8月5日にも、同国の外相やゼレンスキー大統領の妻オレナ・ゼレンシカ氏が来場して厳戒態勢で警備にあたったが、その時以来の厳重な態勢だという。

「ゼレンスキー大統領夫人が来場したときは、最後まで『大統領本人が急に来られても対応できるように』と言われていた。今回、皇室でもファンが多く人気がある佳子さまなので、別格の警備態勢を取っている」

■ウクライナ大統領夫人以来の厳重警備, ■猛暑で気分が悪くなった人も…, ■歓声にこたえてくれた佳子さま, ■警備の府警は「トラブルがなくてよかった」

■猛暑で気分が悪くなった人も…

 佳子さまが昼食をはさんで午後に訪れたのは、輪島塗の大型地球儀が展示されているパビリオン「夜の地球 Earth at Night」。記者がパビリオンの裏に回ると、フェンスの周囲にすさまじい人の波ができていた。ここでも裏口から出入りするとみた来場者らが大挙押し寄せていたのだ。

 この日、大阪の最高気温は35度という灼熱状態。記者が朝9時前に万博会場に到着した時点ですでに31度を超え、汗が滝のように噴き出るほどだった。佳子さまを待つ人込みの中はさらに蒸し暑く、気分が悪くなったらしい女性が、

「ちょっと、しんどい」

 と、ふらふら離れていく姿もあった。

 隣接するタイのパビリオン側で待ち構えていた一部の人は、警備員から、「ここからは見られません」 と規制線で締め出され、

「どうしてなんや!」

 と口論になる一幕もあった。

■歓声にこたえてくれた佳子さま

 午後2時半ころ、佳子さまがパビリオンの裏口から姿を見せた。白地に黒の水玉ワンピースに、赤でそろえたベルトとバッグ、靴が映える。よく見ると、イヤリングの飾りも赤だった。ワンピースは歩くたびに裾がふわりと広がるシルエットで、爽やかな白色と相まって涼し気な印象だ。

「佳子さまー!」

「素敵!」

「かわいい!」

 と大歓声が沸き上がり、多くの人がスマートフォンを掲げて写真を撮っていた。佳子さまは左右を意識して、少し時間をかけて手を振り、歓声にこたえていた。

「さすが佳子さま、国民を大事にしてくれる」

 という声が人々の中から漏れた。

■ウクライナ大統領夫人以来の厳重警備, ■猛暑で気分が悪くなった人も…, ■歓声にこたえてくれた佳子さま, ■警備の府警は「トラブルがなくてよかった」

■警備の府警は「トラブルがなくてよかった」

 次に佳子さまが向かったのは今年公式訪問したばかりのブラジルや、一昨年に訪問したペルーのパビリオン。記者はすぐにペルーのパビリオンの裏口が見える場所に移動したが、すでに多くの人たちが待ち構えていた。両国のパビリオンの裏口は100mほど離れているが、その間に待機していた皇室ファンがいた。愛子さまの視察の際も万博に来たという40歳代の女性で、こう話していた。

「愛子さまのときもすごいフィーバーで、佳子さまのときはもっと警備がきつくなると、皇室ファン仲間がSNSで教えてくれた。いろいろ考え、ロケハンして、ペルーのパビリオンの裏口なら佳子さまが見えると思って、朝から場所取りをして待ってました。たぶんブラジルからペルーには徒歩で移られるので、長く見られるはず」

 午後4時半前、大阪府警の警備が急激に増えた。両パビリオンの間に警備の人が立ち、

「通り抜けできません」

 とアナウンスされて万博のスタッフも「通行禁止」となり、戸惑っていた。

 皇室ファン女性の予想通り、佳子さまはブラジルのパビリオンからペルーのパビリオンまで、徒歩で移った。周囲の人々から、

「佳子さま!」

 と大きな声がかけられ、拍手も沸き上がる。西日がきつく、かなりまぶしいと思われたが、佳子さまは笑顔で何度も手を振り、歓声にこたえていた。先の皇室ファンの女性は、

「佳子さまの笑顔は最高。待ったかいがあったわ」

 と満足げだった。

 ペルーパビリオンを見学後、帰路に着いた佳子さま。先の府警幹部は、

「大きなトラブルがなくてよかった。それでなくとも今、府警は取り調べ中の暴行問題でメディアに叩かれているので、万博で何かあればえらいことだった。とにかくよかった」

 と安堵の表情だった。

(AERA編集部・今西憲之)