子育てが他人事な夫の特徴7つ…なぜ旦那は育児を妻任せにするのか?
子育てが他人事な夫の特徴7つ…なぜ旦那は育児を妻任せにするのか?
子育てを妻任せにする夫は実は多い
子育ては夫婦が一緒に協力して行うのが理想ですが、「育児は妻の仕事」と考えて妻に任せきりにする夫も少なくありません。近年、男性の育休取得率は約40%に上昇しましたが、実際の育児参加は依然として妻に大きく偏っています。
また、妻がひとりで家事や育児をすべて担う「ワンオペ育児」も社会問題になっています。子育てを他人事として捉える夫が多い背景には、昔ながらの性別役割分担意識、職場環境による育児参加の難しさ、育児の実態を知らないことなど、さまざまな理由があります。
子育てを他人事にしてしまう夫には、共通する特徴や心理があります。その特徴を知り、問題の根本にある夫の心理を理解することが解決への第一歩です。
子育てが他人事な夫の特徴
育児を妻に任せて他人事のように振る舞う夫には、次のような特徴があります。なぜそのような態度を取るのか、夫の心理や背景を詳しくみていきます。
①育児は妻の役割だと思っている
子育てを他人事だと思っている夫に最もよく見られる特徴は、育児は女性が行うものだという固定観念を持っていることです。
こうした考え方が強い夫は、家のことや子どもの世話を女性が担当するのが当たり前と感じてしまいます。これは、自身が育った家庭環境で母親だけが育児を担っていたり、周囲に育児参加をしている男性が少なかったことが影響しています。
男性の育休取得率は近年向上していますが、それでもまだ「育児の中心は母親」という考えが根強く、夫自身も周囲からそのような価値観を刷り込まれています。そのため、妻が育児をするのが当然だと思い込んでいるのです。
②仕事が忙しいことを言い訳にしている
「仕事で忙しいから育児は無理」と考える夫も多くいます。確かに仕事が大変なのは理解できますが、それを理由にして育児から完全に距離を置いてしまうのは問題です。
こうした夫は、仕事が家族を支える唯一の方法だと考えている傾向があります。そのため、仕事を最優先し、子育てへの意識が薄れてしまうのです。また、「仕事をしている自分の方が疲れている」「育児は妻の方が得意」と思い込むことで、自分自身の育児参加への罪悪感を軽減している場合もあります。
仕事は確かに重要ですが、家庭も同じように重要であることを理解し、両者のバランスを取る意識が必要です。
③育児の本当の大変さを理解していない
子育てを他人事と感じてしまう夫のなかには、そもそも育児の実態や妻の苦労を具体的に理解できていない人も多いです。特に、赤ちゃんのお世話や幼児の相手がどれほど時間とエネルギーを要するのかを正確に把握していない夫は、「育児くらい簡単だろう」と無意識に思い込んでしまいます。
夫が休日に育児を少しだけ手伝った程度で「育児はこんなものか」と判断してしまうケースも少なくありません。そのため、妻が本当に困っているときや、育児で精神的に追い詰められているときに、夫が適切なサポートをできないという問題が起こります。
育児の実態をしっかり理解していないことが、夫の育児参加を遠ざけている要因の一つです。
④育児に参加しても自信が持てない
夫が育児を避ける理由のひとつに、育児に対する自信のなさがあります。「自分にはできない」「やり方が間違っているかもしれない」と感じる夫は、失敗して妻から指摘されることを恐れて育児参加を躊躇します。
また、育児に少し参加した時に、妻から細かく注意された経験がトラウマとなり、その後育児への関心や意欲が低下してしまう場合もあります。これは男性の育児経験不足や、家庭でのコミュニケーション不足が原因になっています。
育児に対する自信を育むには、夫が小さな成功体験を積み重ねることが重要です。妻も夫のやり方を許容し、できるだけ前向きなフィードバックを送ることが大切になります。
⑤子どもとの接し方が分からない
子育てを他人事のように感じる夫の中には、子どもとの具体的な接し方が分からず悩んでいるケースも多くあります。特に、乳幼児期の子どもは言葉によるコミュニケーションが難しく、子どもの要求や感情が理解しづらいため、「何をどうすればいいのか分からない」と困惑する夫は少なくありません。
また、子どもが泣き止まない、あやし方が分からない、遊び方が分からないなど、初めての育児で戸惑った経験がきっかけとなり、自信を失って育児参加から遠ざかる夫もいます。自分が子どもとうまく接することができないと感じると、次第に子どもと距離を置いてしまい、結果的に妻に育児を任せるようになってしまうのです。
夫が子どもとの接し方を自然に学ぶためには、日常的に少しずつでも子どもと触れ合う機会を増やし、夫婦で具体的なコミュニケーション方法を共有することが重要です。
⑥自分の自由な時間を優先している
育児に対して他人事になりやすい夫の心理として、自分の自由な時間を優先したいという気持ちが挙げられます。子どもが生まれる前は自分の趣味や友人との時間を自由に過ごせていたため、子どもができてもその生活スタイルを簡単に変えることができない夫もいます。
このタイプの夫は、「休みの日くらい自分の好きなことをしたい」「育児は妻がやっているから問題ない」と無意識に考えてしまいがちです。子育てにおいて、自分の時間を削ってでも子どもや妻に寄り添うことの重要性を理解できていないため、妻に負担を押し付ける結果になります。
夫婦で子育てのスケジュールを具体的に決める、また、夫自身が育児を楽しめるような環境づくりが解決の糸口になるでしょう。
⑦自分の父親も育児をしていなかった
夫が育児を他人事としてしまう原因の一つに、自分自身が育った家庭での父親像があります。自分の父親が育児をまったくしていなかった夫は、男性が育児に参加するイメージを持ちづらい傾向があります。
夫自身の幼少期に父親が育児に関与していない場合、男性がどのように育児に関わるべきなのかというモデルケースがありません。そのため、自分が父親になっても「どう振る舞えば良いのか分からない」と感じ、自然に育児への関心や参加意欲が薄れてしまいます。
こうした夫に対しては、他の男性の育児参加の事例を見せたり、父親向けのコミュニティへの参加を促すことが効果的です。実際に育児に積極的な父親と交流することで、自分の育児への関わり方のイメージが具体的になり、意識の変化が期待できます。
夫が育児に参加しやすくなるための工夫
子育てを他人事にしてしまう夫の心理や特徴を理解した上で、夫がより自然に育児に参加できる環境を作るための工夫を紹介します。
夫婦の関係性やコミュニケーション方法を少し変えるだけで、夫の育児参加へのハードルは大きく下がります。
育児でやることを明確に伝える
夫に育児参加を促すためには、やって欲しいことを具体的に伝えることが重要です。曖昧な依頼や漠然とした要望では夫も動きづらく、「何をすればいいのか分からない」という心理状態になってしまいます。
例えば、「土曜日の検診の予約と送迎をお願いね」「寝かしつけを担当してほしい」と具体的に伝えることで、夫は自分の役割を明確に理解し、行動しやすくなります。夫の行動が具体的になることで、夫自身も達成感や自己肯定感を得られやすくなり、結果として継続的な育児参加につながります。
夫の得意なことから育児を任せる
夫にはそれぞれ得意分野があります。料理が得意な夫であれば離乳食作り、外で遊ぶのが好きな夫であれば公園への散歩や外遊びなど、夫の興味や得意分野を活かした育児参加が効果的です。
育児を義務や負担として感じさせず、夫が自然と楽しめるようにすることで、積極的な参加につなげられます。
育児に口出しせず感謝を伝える
夫が育児に参加したときに、やり方が自分と違っていても細かく注意せず、まず感謝や褒める言葉を伝えることが重要です。最初から完璧を求めず、夫の行動を認め、感謝の気持ちを伝えることで、夫は自信を持ちやすくなります。
「ありがとう」「助かったよ」という言葉を意識的に伝えることで、夫の育児へのモチベーションが保たれ、自然に育児への意欲が高まります。
まとめ
夫が子育てを他人事としてしまう背景には、社会や職場の環境に加え、夫婦間のコミュニケーション不足も大きな要因として存在します。
夫の態度に変化を求めるだけでなく、妻自身も夫と積極的にコミュニケーションを取り、夫の気持ちや悩みに耳を傾ける姿勢が必要です。夫婦がお互いの理解を深めることで、育児への協力関係が自然と築かれ、家族全員にとってより居心地の良い環境が整っていくでしょう。
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