ウイリアムズF1代表、前半戦は“過去10年で最高のスタート”も「複雑な気持ち」ミスで逃したポイントも大きい?

 ウイリアムズのチーム代表を務めるジェームス・ボウルズは、チームが過去10年で「最高のシーズンスタート」を切ったと振り返った一方、逃したチャンスも大きいとも考えている。

 ボウルズ代表率いるウイリアムズは今年ここまで14戦中10戦で入賞。計70ポイントを獲得してランキング5番手につけている。

「まず、複雑な気持ちだ。自分たちがどういうポジションから来たのかを考えれば、とても誇りに思う。直近10年以上で、最高のシーズンスタートであることを忘れてはならない」

 シーズン前半戦を振り返り、ボウルズ代表はそう語った。

「それがポジティブな面だ」

 2023年、ヨースト・カピトの後任としてウイリアムズに加入したボウルズ代表は、1997年以来のタイトル獲得を究極の目標に掲げ、名門チームを復活させるために尽力してきた。

 ボウルズ代表は2025年のスタートダッシュに勇気づけられているものの、チームがもっとポイントを獲得できたかもしれないとも語った。

 2025年のウイリアムズFW47は時折トップ集団にも食い込むほどのスピードを発揮するものの、オーバーヒートによる度重なる信頼性トラブルがカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボンの足かせに。応急処置でタイムが犠牲となった。

 またFW47は、長いストレートと短いコーナーを持つサーキットでは高いパフォーマンスを発揮する一方で、ロングコーナーのあるサーキットでは比較的苦しんでいる。

「いくつかのレースを振り返れば、常にネガティブなところもある」とボウルズ代表は言う。

James Vowles, Williams Racing at the Blue Angels

「イモラはカルロスと戦略を練ったレースだった。マイアミはアクシデント、マシンのダメージ、コンディションが重なった。マシンのパフォーマンスが非常に良かったこのふたつのイベントでは、もっと多くのポイントを獲得できたはずだ」

「オーストリアでも同じで、マシンが6番手を走行していた時にアレックスに信頼性の問題が発生した」

「見えていたポイントを取りこぼしてしまった。接近するランキング争いでは、それは辛いことだ。しかし速いマシンに勝るモノはないし、今年残されたサーキットのほとんどで競争力を発揮できると確信している。その中でできるだけ多くのポイントを獲得する義務と責任がある」

 2025年シーズンは残り10戦。次戦オランダGPはサマーブレイク明けの8月29日から8月31日にザントフールトで開催される。

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