ビニャーレス、夏休み明けオーストリアGPで復帰へ。ホンダはチャントラの代役まだ未定

 MotoGPは8月15日に第13戦オーストリアGPが開幕し、後半戦が始動する。テック3のマーベリック・ビニャーレスは、ここでレース復帰を予定しているようだ。

 ビニャーレスは今季からKTM陣営のテック3へ移籍。陣営では最も競争力を発揮してきたライダーのひとりだったが、7月のドイツGPでクラッシュして鎖骨を骨折。靭帯も負傷してしまい、手術を受けることとなった。

 夏休み前最後のチェコGPでは代役にポル・エスパルガロが起用されたが、クラッシュから約1ヵ月後のオーストリアGPでの復帰を、ビニャーレスは目指している。テック3はすでにオーストリアGPにビニャーレスをエントリーさせており、メディカルチェックで許可を得られれば、復帰することが叶うだろう。

■ホンダ、チャントラの代役は未定

Somkiat Chantra, Team LCR Honda

 一方でホンダ陣営のLCR所属ソムキアット・チャントラの代役はまだ未定となっている。彼は7月上旬にオフロードトレーニング中に負傷しており、オーストリアGPは欠場見込みとなっている。

 チャントラはドイツGPとチェコGPを欠場し、そのうちチェコGPではホンダのテストライダーである中上貴晶を起用。しかしその中上はスプリントレース1周目でクラッシュに巻き込まれ負傷してしまった。

 オーストリアGPのエントリーリスト上では、チャントラの代役は「TBC(後日発表)」となっている。ホンダはもうひとりのテストライダー、アレイシ・エスパルガロとも契約しているが、彼も自転車レース中に落車し、負傷している状況だ。

 そうした状況の中、当初ホンダはスーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦するイケル・レクオナと夏休み明けのオーストリア&ハンガリーGPで起用すると見られていた。しかし、レクオナもWSBKハンガリー戦で負傷した。

 その他の候補としてステファン・ブラドルの名前も挙がったが、このドイツ人ライダーは参戦に興味を示していない。もうひとつの選択肢は、MotoGP経験は無いがWSBKホンダのチャビ・ビエルゲになってくるだろう。

 そして最後の選択肢は長島哲太だ。長島は2022年以来世界選手権に参戦していないが、当時はホンダからワイルドカード枠として日本GPに出場し、さらに負傷した中上の代役としてタイ、オーストラリア、マレーシアの各戦にLCRホンダから参戦した経験を持つ。

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