ウクライナ、農業用航空機Z-137アグロターボをロシア無人機迎撃のために改造

ウクライナ、農業用航空機Z-137アグロターボを防空用に改造。Telegram @TyskNIP

空対空ミサイルを搭載した改造型軽航空機Z-137アグロターボがウクライナ上空で運用されている姿が確認され、同国の防空における新たな取り組みが明らかになった。

現地住民が公開した画像には、もともと民間用として設計されたチェコスロバキア製ターボプロップ機が、迎撃任務用に改造された姿が写っている。機体の尾部には、ウクライナ軍航空機特有の識別標識である斜めに入った2本の白線が描かれ、各翼下には短距離R-73ミサイルを発射可能なAKU-73ランチャーを搭載している。

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ウクライナ、農業用航空機Z-137アグロターボを防空用に改造。Telegram @TyskNIP

R-73は自律型赤外線誘導システムを備えており、機上レーダーとの統合を必要とせず、電源供給と発射コマンド用の接続のみで使用可能だ。発射時には、弾頭が熱のコントラストによって目標をロックオンする。

専門家によれば、この改造機は最高速度200〜250km/hで、主な任務はロシアのカミカゼ型ドローンや偵察用UAVの迎撃だという。操縦士は地上レーダーから情報を受け取る指揮所から高度や迎撃ルートの指示を受けることができる。

このターボプロップ機を活用する戦略は、戦闘機をより複雑な任務に振り向けると同時に、防空範囲を拡大する狙いがある。

ウクライナ、農業用航空機Z-137アグロターボを防空用に改造。Telegram @TyskNIP

ウクライナ軍総司令官オレクサンドル・シルスキー氏は、この革新の重要性について以前から強調している。

「シャヘド対策の有望な手段のひとつは軽航空機の使用です。我々はすでにそれを保有しており、海外パートナーの資金的・物的支援を受けて新たなプロジェクトを進めています。先進的な兵装と航法システムを備えた最新の軽飛行機を受領しており、ロシアの攻撃型ドローンに対する効果を高めることができるでしょう。」

出典・画像:militarnyi | Telegram @TyskNIP | Instagram @militaranalyse 本コンテンツはAIの協力を得て作成され、編集部により確認されました。