剛腕の健大高崎・石垣元気、準決勝以降で3発の横浜・奥村頼人ら注目選手多数…甲子園きょう開幕

 第107回全国高校野球選手権大会は5日、開幕する。史上初めて午後4時から開会式が開かれる今大会で、活躍が期待される注目選手を紹介する。

速球で注目される健大高崎の石垣元

 投手では、今春の選抜大会で155キロを計測した健大高崎(群馬)の石垣元に注目が集まる。変化球にもキレがあり、群馬大会決勝では八回から登板してタイブレイクの延長十一回まで被安打0、6奪三振と圧倒的な力を見せて4季連続出場を決めた。3日の甲子園練習では「(状態は)万全。最後は日本一で終わりたい」と力強く語った。チームには他にも今春の選抜大会で好投した下重や昨春の選抜優勝投手の佐藤ら実力のある投手陣がそろう。

神奈川大会では打者としての活躍が目立った横浜の奥村頼

 健大高崎と初戦で当たる京都国際(京都)の左腕・西村は、変化が鋭いスライダーなどで三振を奪える投球が魅力。多彩な球種を操る智弁和歌山(和歌山)の渡辺は、総合力が高く、金足農(秋田)の吉田、未来富山(富山)の江藤も注目を浴びる。150キロ超の速球を持つ横浜(神奈川)の右腕・織田、沖縄尚学(沖縄)の大型左腕・末吉など、2年生にも有望株がそろう。

春夏連覇を狙う横浜の中心選手・阿部葉

 投打で評価の高い選手も多い。横浜・奥村頼は、神奈川大会準決勝、決勝で計3本塁打。本人は「投手としての期待に応えたい」と、背番号1としての本領発揮を誓う。準優勝した昨夏からの主力、関東一(東東京)の坂本も投打ともに技術力が光る。山梨学院(山梨)の菰田は1メートル94の長身右腕で、打者としても期待が高い。

長打力が魅力の京都国際・清水

 野手では、横浜の阿部葉の総合力が高い。走攻守全てでレベルが高く、神奈川大会準々決勝で九回二死から逆転サヨナラ打を放つなど勝負強さも兼ね備える。木製バットで挑む京都国際の清水は「強く振れることが良さ」と長打力を売りにする。1年夏から甲子園で活躍する神村学園(鹿児島)の今岡は強打の遊撃手。敦賀気比(福井)の遊撃手・岡部は三拍子がそろっている。