「人が変わったように」1イーグル7バーディ奪取 勝みなみがメジャーVに最接近

3打差は人生史上メジャーVに最も近い位置

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 3日目(2日)◇ロイヤルポースコール(ウェールズ)◇6580yd(パー72)

ボギーでスタートした3日目は、6番(パー5)で「人が変わったように」ガラリと流れが変わった。勝みなみは1イーグル7バーディ、2ボギーのフィールドベスト「65」と“ムービングデー”にふさわしい猛チャージで通算6アンダーへ。首位と12打差あった35位から、3打差の4位にジャンプアップした。

1番でティショットをバンカーに入れてボギーを喫し、3番でもボギーをたたいて後退したが、6番のイーグルから快進撃が始まった。250ydの第2打を3Wでピン上5mにつけてこれを沈めると、7番から1ホールおきにスコアを伸ばして6バーディ。ショットで次々チャンスを作り、一番長いバーディパットは4番の6mだった。「あとは3mくらいでした」とリズム良くスコアボードを駆け上がった。

ショットで取れるバーディがうれしい

初日の「71」から2日目に「74」とスコアを落とし、通算1オーバーで予選通過。この日は風が強まる中でもパーオン率83.33%(15/18)とショットの精度が落ちなかったのは、スタート前の“気づき”にある。「(スイングの)フォローだけ意識して。それが球を押せたみたいで良かった」と好感触を得てスタート。「ショットでつかんだバーディが1日の中で多い。すごく良いリズムで回れたし、気持ちもすごく乗っていた」と会心のラウンドを振り返った。

20度目のメジャー挑戦

「メジャーでこういう戦いができなかったので、すごく楽しくラウンドできた」と納得のプレーで、優勝が見える位置まで浮上。メジャー出場20試合目。初出場の2019年「全米女子オープン」から8試合は予選落ち6度と苦しんだが、23年「全米女子オープン」以降12試合で予選落ちは1度だけ。地道に結果を積み重ね、最終ラウンドを前にした首位との3打差は、唯一のトップ10を決めた昨年「シェブロン選手権」(9位)の4打差をしのぐ最も優勝に近い位置となった。「あしたは、とりあえず楽しみたい」と最終組の1つ前から午後2時20分(日本時間午後10時20分)にスタートする。

最終日は最終組の1つ前でプレーする

最終日は悪天候が予想されるが、今のショットがあれば怖くない。「嵐みたいな日になる予報だけど、また面白くなるなと思いながら。楽しいゴルフができれば良いなと思います」と笑顔で話した。(ウェールズ・ポースコール/谷口愛純)