内無双、あざやかに2場所連続…ウクライナ出身の安青錦が大関を撃破

 大相撲名古屋場所初日(13日・IGアリーナ)――1965年から本場所の会場になった愛知県体育館から、新会場に移って開催。

琴桜(左)を内無双で破った安青錦(13日)=尾賀聡撮影

 新横綱の大の里は小結欧勝馬を危なげなく寄り切り、白星発進した。横綱豊昇龍も結びの一番で小結高安を外掛けで下し、白星スタート。

高安(右)を外掛けで下した豊昇龍(13日)=大塚直樹撮影

初日から「満員御礼」となった大相撲名古屋場所の新会場「IGアリーナ」(13日)=大塚直樹撮影

 大関琴桜は安青錦の内無双に不覚を取り、黒星発進となった。

 関脇若隆景は王鵬を低い攻めで寄り切り、関脇霧島も若元春を力強く寄り切った。

ウクライナの頃から好きだった技

 安青錦が内無双を2場所連続で決めた。「相手を起こして、組まないように意識して」と低い立ち合いから琴桜の懐に潜り込み、相手の右脚を手で払い、鮮やかに転がして見せた。内無双は母国・ウクライナで相撲大会に出場していた頃から好きだった技で、「先輩たちがやっているのを見て、覚えた」という。21歳の業師はその技で初めて大関を破り、「うれしかった」と笑みがこぼれた。