翌日に登板控えた大谷翔平、2戦連発に同点三塁打…ロバーツ監督にやり「形容詞が足りない」

 【カンザスシティー(米ミズーリ州)=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は27日(日本時間28日)、敵地でのロイヤルズ戦に1番指名打者で出場し、前日から2打席連発となる先頭打者本塁打と、同点に追いつく適時三塁打を放って3打数2安打2打点だった。複数安打は4試合ぶり。ドジャースは五回にベッツの適時打で勝ち越し、1点リードを守り抜いて5―4で勝ち、5連勝を飾った。

大谷翔平(27日)=AP

 翌日に登板を控えた大谷が、今季8本目の先頭打者アーチとなる29号ソロでチームを勢いづけた。快足を飛ばして同点の三塁打も放ち、ロバーツ監督は「正直、形容詞が足りない。彼はただ素晴らしい。見ていて楽しい」と語った。

ロイヤルズ戦の1回、前の試合から2打席連発となる29号ソロを右中間に放つ大谷翔平(27日)=AP

 ドジャース移籍後は初めてとなるロイヤルズの本拠地カウフマン・スタジアムでの3連戦。ドジャースファンも多く詰めかけ、打席に入るたびに拍手と大歓声がわき起こった。

ロイヤルズ戦の5回、右中間を破る当たりで快足を飛ばし三塁へ到達した大谷翔平(27日)=AP

 球場名物である外野スタンドの噴水に、いきなり豪快に放り込んだ。一回、3球目まで見逃して1ボール2ストライク。4球目、左腕キャメロンの内角のチェンジアップを最初のスイングで完璧にとらえた。打球は右中間スタンド奥の噴水へ。飛距離429フィート(約131メートル)の特大の一発だった。

 3―4で迎えた五回無死一塁では、再びキャメロンから、内角高めの93・4マイル(約150キロ)の直球を振り抜き、右中間を破る適時三塁打。チーム全体で4安打で5点のうち、大谷が2安打2打点を挙げた。

 28日は投手復帰3戦目の先発マウンドに上がる。「こんな選手、見たことがないよ」。ロバーツ監督はにやりと笑った。