マックス・フェルスタッペンが出場停止処分の瀬戸際：F1レッドブルの緊急策は？
累積するペナルティポイント
F1世界王者のマックス・フェルスタッペンが、グランプリ出場停止処分の瀬戸際に立っている。ペナルティポイントが11累積しており、あと1ポイント以上科されれば、1レースの出場停止処分が下るのだ。
スペインGP
F1第9戦スペインGP終盤、フェルスタッペンはメルセデスのジョージ・ラッセルのマシンにぶつかり、10秒のタイム加算ペナルティと、ペナルティポイント3点が加算された。これでフェルスタッペンのペナルティポイントは累計11ポイントとなった。もし累計12ポイントになると、1レースの出場停止が自動的に決まってしまう。
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出場停止処分を受けた歴代ドライバー
F1の歴史を振り返ると、モータースポーツ情報サイト「motorsport」によれば、これまで出場停止処分を受けたドライバーは8人いる。リカルド・パトレーゼ（1978年）、ナイジェル・マンセル（1989年）、エディ・アーバイン（1994年）、ミカ・ハッキネン（1994年）、ミハエル・シューマッハ（1994年）、ジャック・ビルヌーブ（1997年）、ロマン・グロージャン（2012年）、ケビン・マグヌッセン（2024年）だ。
ミハエル・シューマッハの場合
ミハエル・シューマッハは1994年、2レースの出場停止処分を受けた。イギリスGPのフォーメーションラップでデイモン・ヒルを追い抜いたのち、オフィシャル側の指示を無視し続けたからだ。現行のシステム（直近1年間のペナルティポイント累積が12に達すると1レース出場停止のシステム）が導入されたのは、2014年からである。
フェルスタッペンの代役は？
では、もしフェルスタッペンが出場停止になった場合、代役は誰になるのだろう？ モータースポーツ情報サイト「RacingNews365」によると、クリスチャン・ホーナー率いるレッドブル・レーシングは、アイザック・ハジャーかリアム・ローソンを昇格させるはずだという。
角田裕毅の活躍は？
現在、レッドブル・レーシングのセカンドシートに座るのは、日本の角田裕毅である。フェルスタッペンにもその力量を認められており、相性もなかなか良いという話だが、いまのところ目立った成績を残せていない。
アイザック・ハジャーに大きな期待
そんななか、レッドブルはアイザック・ハジャーに大きな期待をかけているという。アルジェリア系フランス人のハジャー（20歳）は、F1注目のルーキーだ。レーシング・ブルズでホンダのマシンを駆っている。
アービッド・リンドブラッドにも注目集まる
さらに、レッドブルの育成ドライバー、アービッド・リンドブラッドにも注目が集まっている。リンドブラッドは弱冠17歳ながら、FIAスーパーライセンスを特例で取得しており、F1出走が可能になっている。
「フェルスタッペンはスマートなレーサーにならなければならない」
元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、スペインGP終了後、オンラインカジノサイト「RoobetAlternatives」で次のように語っている。「規則をうまく“たわませて”自分のプラスに働かせるフェルスタッペンの力量は、他の追随を寄せ付けない。（中略）だが、フェルスタッペンは今、スマートなレーサーにならなければならない」
出場停止を回避なるか？
3ポイントのペナルティが課されたスペインGPの後、フェルスタッペンはF1第10戦カナダGPを2位でフィニッシュ。ペナルティの加点はなかった。昨年オーストリアGPで課された2ポイント（マクラーレンのランド・ノリスとの接触）は今年6月30日で失効するので、今年6月末の第11戦オーストリアGPでペナルティの加点がなければ、フェルスタッペンは出場停止の危機をさしあたり回避することができる。
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