【打率.414・OPS1.029で干される男】MLBでくすぶる「アジア人は信頼できない」という無言の空気

引用:gettyimagesKOREA
キム・ヘソンがまたやった。日本時間9日、セントルイスのブッシュスタジアムで行われたカージナルス戦に9番・中堅で先発出場し、2打数1安打2打点をマーク。打って走って、守って魅せた。
ドジャースに加入後、打撃フォームを一から作り直したが、オープン戦ではパッとせず開幕ロースターからも漏れた。それでもマイナーでの対応力が評価され、先月4日、トミー・エドマンの負傷によりメジャー昇格を果たした。
当初は「エドマンが戻れば降格確実」と見られていたが、キム・ヘソンは打撃・守備・走塁すべてでアピール。その結果、ドジャースは12年目のベテラン、クリス・テイラーを戦力外とし、キム・ヘソンを残す決断を下した。実力で道を切り拓いた。
しかし、それでも立場は不安定なまま。1日のヤンキース戦では左腕からメジャー初の本塁打を放つなどインパクトを残したが、いまだ左投手が先発する日はスタメンを外される「プラトーン起用」が続いている。

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さらに、4日のメッツ戦でファウルボールを受けた後、デーブ・ロバーツ監督は「体調は問題ない」と語ったものの、先発起用はおろか途中出場すら与えられない試合が続いた。
復帰した8日にはマルチヒットを放ち存在感を取り戻すと、9日の試合でも魅せた。
2回表、1死1・3塁のチャンスで、2021年ドラフト1巡目指名の有望株マイケル・マクグリービーから右翼線を破る2点三塁打を放つ。さらに3回裏には左中間への鋭い打球を驚異的なスピードで追い、長打を防ぐファインプレー。攻守に渡って非凡な才能を示した。
それでも7回、相手が左腕ジョン・キングをマウンドに送ると、キム・ヘソンは代打を送られベンチへ。打率.414、OPS1.029という驚異的な成績を誇るにも関わらず、チャンスは限定的。いまだに「信頼されていない」空気が漂う。

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ドジャース専門メディア『ドジャース・ダイジェスト』も不満を隠さない。「キム・ヘソンは高めのカッターを完璧に捉え、2点をもぎ取った。中堅守備も安定していた。打撃成績の多少の落ち込みがあるとしても、これほどの選手を使わない理由などない」と強く主張した。
メジャー26試合出場で、打率.414、2本塁打、9打点、13得点、6盗塁…。「すべてを持っている男」がなぜ使われないのか。その「理由を見つけるのが難しい」という声は、今や現地メディアでも大きくなりつつある。
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